SciSpaceとは?論文読解補助AIの機能や使い方、メリットについてわかりやすく解説!
INDEX
- Scispaceとは何か
- Scispaceの概要
- Scispaceはどんな時に使える?その機能は?
- 文献の検索
- PDFから情報を取り出せる
- チャットボット機能
- 論文の要約や数式・図表の解説
- Scispaceの始め方について
- 手っ取り早いのはGoogleアカウントでのログイン
- Scispaceを利用するメリット
- チャットボットを使って調べたいことを調べられる
- 説明したい部分を強調すると詳細を解説してくれる
- 論文を読むのに不慣れでも安心
- Scispaceの料金について
- 一部機能は無料で利用できる
- 論文を書く際には料金がかかる
- Scispaceはどんな方におすすめ?
- まとめ
- さらに、今注目を集める生成AIリスキリングの第一歩を。生成AIパスポートとは?
様々な研究を行う人にとって、時短できるものをいかに時短していくかも大事なスキルとなっています。その中で研究者におすすめなのがScispaceというツールです。一体どのようなツールなのか気になる方も多いのではないでしょうか。
今回はScispaceにスポットを当て、Scispaceとは何か、Scispaceのメリット・デメリット、使い方などを解説していきます。
Scispaceとは何か
そもそもScispaceとはどういうものなのか、まずはScispaceに関する基本的な情報をご紹介していきます。
Scispaceの概要
SciSpaceはプラットフォームに登録された1000万近い論文の中から読みたいものを検索できるサービスです。論文に書かれているものを読む際にも読解のサポートを行ってくれるアイテムでもあります。
論文を探す、論文を読むほか、論文を書く、発表するなどのサポートも行っており、論文をこれから作る学生や専門家なども活用していくことができます。
Scispaceはどんな時に使える?その機能は?
Scispaceはどんな時に使えるのか、ここからはScispaceの使い時について解説していきます。
文献の検索
Scispaceでは実際に調べたい文献を検索することができます。単に文献があったことをお知らせしてくれるのではなく、Scispaceでは論文の結論なども表示してくれるので、何が書かれているかおおよその理解ができます。
検索はできても、中に何が書かれているかは実際に読まなければわからないというケースが多々ありました。しかし、Scispaceは最初から最後まで読まなくても、何が書かれているかがわかるので非常に便利です。
Scispaceで取り扱っているデータは膨大であり、オープンアクセスが行えるPDFも対象となっているので、知りたい内容を検索できるのもポイントです。
PDFから情報を取り出せる
PDFも検索の対象になっているので、検索を行えると解説しましたが、Scispaceを使うことでPDFに書かれている情報を抽出することが行えます。
抽出できる内容は様々で、論文の結論や結果などを取り出せるほか、同じような研究を行っているものを比較検討する際にも、それぞれの論文の結果の違いなどをチェックできます。
チャットボット機能
Scispaceにはチャットボット機能がついています。形式としてはページの左側に論文があり、右側にチャットボットがあるような形になります。チャットボットは自動的に翻訳ができる仕組みになっています。
ですので、英語で書かれた論文をアップロードし、気になる部分について翻訳を自動的に行うことが可能です。チャットボットでは気になることを質問できるので、論文に関して困ったことがあっても安心です。
論文の要約や数式・図表の解説
SciSpaceでは論文の要約はもちろん、数式や図表の解説まで行ってくれます。意外と数式や図表の解説まで行ってくれるケースは少ないですが、Scispaceであれば数式や図表までしっかりと解説してくれるので、より理解しやすくなっています。
現状だと図表の解説に関してはまだまだブラッシュアップが可能であり、完ぺきとは言えませんが、何が書かれているかについてのサポートには十分と言えます。
Scispaceの始め方について
ここからはScispaceを使ってみたいと思った方がすぐに始められるよう、始め方についてもご紹介していきます。
手っ取り早いのはGoogleアカウントでのログイン
Scispaceはメールアドレスなどを入力してアカウントを作ることができます。ただ、最も手っ取り早いのはGoogleアカウントでのログインです。メールアドレスなどを入力して作るとなるとパスワードなども必要になるので、リスクになる場合があります。
その点、Googleアカウントの場合はアカウントを使ってログインするだけでいいので、パスワードを考える必要もありません。アカウントを作成するたびにパスワードを考えないといけない労力がある中で、その手間がなくなるのは大きな要素と言えます。
Scispaceを利用するメリット
ここからはScispaceを利用するメリットについて解説していきます。
チャットボットを使って調べたいことを調べられる
チャットボットを利用することで、論文に書かれていることについての質問が行えます。例えば、自分が今調べたい研究や論文についてPDFをアップロードし、そこに書かれていることをチャットボットを使って調べることができます。
質問のやり方はChatGPTのようなやり方で問題なく、やり取りを重ねていく中で答えにたどり着くような形になっています。会話のやり取りの中で、重要な情報が出てきた場合はセーブ機能もあります。ですので、「せっかくいい情報をもらったはずなのにうっかりページを消してしまった…」という時でも保存されているので安心です。
説明したい部分を強調すると詳細を解説してくれる
英語で書かれている論文などは一目でわからないことが多々あります。その中で「この部分に関することを説明してほしい」という時に、ドラッグする形で特定部分を強調し、選択した文章に関してAIがその部分の解説を行ってくれます。
「何が書かれているのかイマイチ理解できない…」という場面でもその部分を強調しておけば、AIがすぐに示してくれます。ですので、わからないままで放置するようなことがなくなるので、理解を高めるのにつながっていくのです。
論文を読むのに不慣れでも安心
Scispaceはどちらかといえば、論文を読むのに不慣れな学生にとっておすすめのアイテムと言えます。論文の書き方は独特であり、論文を読むのに慣れている人にとってはそこまで違和感は感じませんが、学生にとっては論文を読むのにまだまだ慣れていないのが実情です。
その中でScispaceは論文を読む経験が少ない人にとっても、スムーズに読めるよう色々な機能がつけられています。何よりPDFファイルのアップロードが行えるので、気になる論文があればScispaceを使って内容理解に努めることも可能です。
大学生が授業・ゼミなどで英語の論文を提示され、内容理解に苦しむケースが考えられます。そんな時でもScispaceであれば論文に書かれていることを理解することが可能です。
Scispaceの料金について
とても便利なScispaceですが、実際に利用する際の料金について解説していきます。
一部機能は無料で利用できる
Scispaceは特定の機能に関しては無料で利用することができます。例えば、論文を検索することや論文を読むこと、Scispaceのチャットボットの活用などは無料で利用できます。ですので、これらだけを活用したい場合であれば特に課金することなく利用することが可能です。
論文を書く際には料金がかかる
一方、論文を書くなどの作業がある場合には料金がかかります。料金プランは「Team」と「Researcher」の2つ、支払いパターンは年払いと月払いの2つがあり、Teamの年払いは月6ドル、月払いは月12ドル、Researcherは年払いが月8ドル、月払いは月20ドルです。
明らかに年払いの方が安く、月払いは割高と言えます。特にResearcherは年払いだと60%オフになります。年払いは年間で一括払いとなるため、確かに一時的に費用がかかりますが、Teamであれば72ドル、Researcherであれば96ドルで済みます。
ですので、長く利用する場合、常に論文関連の作業がある場合には年払いで入っておくことがおすすめです。
Scispaceはどんな方におすすめ?
Scispaceの利用をおすすめする方として、普段から論文を書いている人、研究を行っている人が挙げられます。また、学生にとってみてもScispaceは非常に便利です。例えば、検索で論文が見つかった場合、その考察や論文の結論がいくつも出てきます。検索で出てきたいくつかの論文の考察や結論がセットで出てくるため、1つのページの中で比較が行えるのが特徴です。
つまり、いちいち別ページに行ったり、タブをいくつも作って切り替えながら検討する必要はなく、1ページの中で完結するため、非常に効率的です。調べものをする人にとって非常に親切な作りになっているのがScispaceの魅力です。
論文を開いて確認しなくても済むので確実に時短につながります。何より、GoogleChromeの拡張機能にも採用されているので、検索窓から検索ができてしまうのもライフハック的にもプラスと言えます。
数式、図表など学生にとって厄介な論文があっても、Scispaceがあれば怖いものはありません。研究者にとっても学生にとってもScispaceは救世主的な存在と言えます。
まとめ
Scispaceは無料で始められるので、気になった方はGoogleアカウントでログインをすれば今にでも始められます。特に研究を行う方にとっては魅力が詰まったサービスです。課金の価値も十分にあるサイトであり、おすすめです。
論文系のAIは近年多く出ていますが、Scispaceはかなり使い勝手のいいサービスと言えます。たくさんの論文があり、引用元もしっかりと提示してくれるので、学生はもちろんのこと、研究者にとっても時短につながりやすいツールとなっています。
さらに、今注目を集める生成AIリスキリングの第一歩を。生成AIパスポートとは?
生成AIパスポートは、一般社団法人生成AI活用普及協会(GUGA)が提供する、AI初心者のために誕生した、生成AIリスクを予防する資格試験です。AIを活用したコンテンツ生成の具体的な方法や事例に加え、企業のコンプライアンスに関わる個人情報保護、著作権侵害、商用利用可否といった注意点などを学ぶことができます。
⽣成AIの台頭により、AIはエンジニアやデータサイエンティストといった技術職の方々だけではなく誰もがAIを使えるようになりました。今、私たちがインターネットを当たり前に活用していることと同様に、誰もが生成AIを当たり前に活用する未来が訪れるでしょう。
そのような社会では、採用や取引の場面で、生成AIを安全に活用できる企業・人材であることが選ばれる前提条件になり「生成AIレベルの証明」が求められることが予測できます。生成AIパスポート試験に合格すると、合格証書が発行されるため、自身が生成AIを安全に活用するためのリテラシーを有する人材であることを、客観的な評価として可視化することが可能です。
ぜひあなたも生成AIレベルを証明し「生成AI人材」に仲間入りしましょう!