メタバース(仮想空間)とは?できること・やり方・活用事例を解説します
INDEX
- メタバースとは?
- メタバースでできること
- 自分のアバターを作る
- 仮想空間でのユーザー同士の交流
- メタバースの始め方
- 仮想通貨の口座開設
- 仮想通貨用のウォレットに登録
- メタバースのプラットフォームに登録
- メタバースを利用する
- メタバース空間の作り方は?
- 必要な機材を揃える
- メタバース用の空間の設定
- 3D素材の配置と設定
- プラットフォームの設定
- メタバースの活用事例
- ゲーム
- リアルタイムのイベント・ライブ
- バーチャルオフィス
- オンライン授業
- バーチャルショップ
- メタバースの活用事例でのビジネス上のメリットは?
- 市場規模の拡大が見込める
- 企業間交流が感染症に左右されない
- コストがかかりにくい
- メタバース空間作りに必要なスキルは?
- 編集ソフトを使える
- 編集スキルがある
- パソコンをある程度あつかえる
- メタバース空間を手作りするメリットは?
- アイデアを自由に表現できる
- 技術や知識を身につけられる
- メタバース空間作りに最適なプラットフォームは?
- Unity
- Blender
- まとめ
- さらに、今注目を集める生成AIリスキリングの第一歩を。生成AIパスポートとは?
コロナ禍で外出自粛を余儀なくされた期間にメタバースが取り上げられ、実際に活用した人もいるのではないでしょうか。
一方で「メタバースは聞いたことあるけれど何かわからない」「興味はあるけれど始め方がわからない」といった人も多いと思います。
この記事では、メタバースでできること・やり方・活用事例を解説していきます。
メタバースとは?
メタバースはインターネット上の3次元仮想空間のことです。
『超越』を意味するmetaと『宇宙』を意味するuniverseから成り立つ造語で、『スノウ・クラッシュ』というSF小説で登場しました。
リモートワークの普及によりメタバースの世界で会議をした人もいることでしょう。
外出しなくても会議への参加やショッピング、ライブ体験などができるのでパンデミックになっても現実世界のような体験ができます。
また、これらの要素は『Fortnite』や『あつまれどうぶつの森』でも取り入れられており、メタバースと知らなくても触ったことがある人も多いでしょう。
このようにメタバースはあまり知らなくても、身近な空間なのです。
メタバースでできること
メタバースでできることは、自分のなりたい姿になったり現実世界のようにショッピングや散策したり無限大です。
ここでは数多くあるできることの中で、アバター作成とユーザー同士の交流について紹介します。
自分のアバターを作る
メタバースでは自分の分身となるアバターを作成し、作成したアバターで交流したりバトルをしたりできます。
アバターはもう1人の自分として年齢・性別・表情・髪型など自由に変えられるので、理想の姿や自分とは真逆のアバターなど好きなように作ることが可能です。
ただデフォルトで作れるアバターでは、ファッションやヘアスタイルを好みにできないこともあります。
このような場合、デジタルファッションを購入したり自作したりしてよりアバターを作り込んでいきましょう。
ファッションは自己表現の1つといわれていますが、これはメタバースでも変わりません。
季節に合わせた装いにしたり現実世界のファッションとお揃いにしたりと、アバター作成と一緒にファッションも楽しみましょう。
仮想空間でのユーザー同士の交流
メタバースでの交流は、ビジネスにもプライベートにも利用できます。ボイスチャットやテキストによるチャット機能、ジェスチャーなどで交流することが可能です。
メタバースでは基本的にテキストによるチャット機能で会話をします。文字だけでは感情が伝わりにくいので、会話の補助としてジェスチャーを活用しましょう。
ジェスチャーを用いることでテキストによるチャットだけの場合よりも、会話に誤解が生じにくくなります。
さらにゲームで利用する場合は、ボイスチャット機能を利用する方法があります。
ボイスチャット機能であればプレイしながら会話ができるのでコントローラーを置く必要がありません。
なおボイスチャットの場合、マイク機能付きのヘッドフォンやイヤフォンが必要になります。
メタバースの始め方
メタバースを使用するためには事前に登録するものがあります。4つの手順に分けて詳しくご紹介します。
仮想通貨の口座開設
メタバースでのプラットフォームで使用するお金は、現金やクレジット決済ではなく仮想通貨といわれる暗号資産を使用します。
そのため、国内仮想通貨取引所で口座を開設しましょう。おすすめは『暗号資産の種類が豊富』『本人確認がスマホでできる』取引所です。
メタバースでは、すべてのプラットフォームで共通の暗号資産を使用しているわけではありません。
暗号資産の種類が少ないところで口座開設すると、必要な暗号資産がないとなる可能性があります。
これだと購入に支障が出てしまうため、暗号資産の種類に注目して口座開設しましょう。
また、本人確認は書類の郵送が必要な取引所やスマホ完結の取引所など様々あります。
スマホで提出できる取引所であれば、即日口座開設できることが多いです。口座開設をしたら日本円の入金をしておきましょう。
仮想通貨用のウォレットに登録
取引所の口座にあるコインをプラットフォームで使用することはできません。仮想通貨を購入したら資産として安全に保管するためのウォレットが必要です。
プラットフォームで使用するコインは、このウォレットの中から取り出して使用します。
使用するプラットフォームによって使えるウォレットの種類が異なるので確認してから登録しましょう。
仮想通貨用のウォレットはビットコインなどの保管だけでなく、メタバース内で購入したものをデジタルデータとして保管するためにも使用します。
ウォレットにはアプリやGoogle Chromeの拡張機能で利用できるものがあります。
メタバースのプラットフォームに登録
自分が利用したいメタバースの公式サイトからプラットフォームを登録しましょう。ウォレット選択では作成したウォレットと連携してください。
プロフィールや基本情報を入力してアカウントを完成させましょう。プラットフォームの中には、最初にアバターの作成やアイテム・キャラの購入が必要な場合があります。
なおプラットフォームによっては、手順・費用・必要なものが異なります。
メタバースを利用するにあたり、何が必要になるのかをきちんとチェックしておくことが大切です。
メタバースを利用する
登録がすべて完了したらメタバースの利用を開始しましょう。メタバース上のアイテムであるNFTの購入や仮想空間を散策したりと遊び方は無限大です。
ただメタバース内では現実世界のような警察がおらず、法整備も進んでいません。
自分を守るためにミュートやブロック機能を活用したり、勘違いされるようななりすましアバターを作成しないようにしたりなど個人でも注意していきましょう。
また、運営会社ごとに独自のルールを設けていることがあります。利用規約やルールを確認してからメタバースを楽しんでください。
メタバース空間の作り方は?
メタバースとは、meta(超越した)とuniverse(宇宙)を組み合わせて作られた言葉です。インターネット上で構築された仮想の3D空間に、アバターなどを用いて対話する環境のことです。
メタバース空間を作るには大きく3つの工程があります。
- 必要な機材を揃える
- メタバース用の空間の設定
- プラットフォームの設定
これらの工程について順番に詳しく説明します。
必要な機材を揃える
メタバース空間を作るためには次のものが必要です。
- パソコン:メタバース空間を構築するには、パソコンは欠かせません。メタバース空間は最終的に特定のプラットフォームで公開されますが、プラットフォームによっては高性能なパソコンでの編集が必要な場合があります。
- 編集ソフトウェア: コンピュータと併用して、編集ソフトウェアを使用してゲーム制作・アニメーション制作・商品カタログ制作など3DCG空間を構築します。
主に使用されるのは、GameMakerやBlenderのソフトウェアです。
これらの編集ソフトウェアを使用すれば、専門的な知識がなくても操作方法を学べば問題ありません。
素材の選択と組み合わせが主な作業となるため、初心者でも手軽にメタバースを制作できます。
またVRヘッドセットは必須ではありませんが、VR機能を備えたメタバース空間を構築する場合、「Meta Quest 2」などのVRヘッドセットがあると良いでしょう。
メタバース空間の編集は主にパソコンで行いますが、実際の空間や操作を確認する際には、VRヘッドセットを身に着けた状態でのチェックが必要です。
メタバース用の空間の設定
制作に取り掛かる前に、メタバースの空間を設計をします。
映画制作を例にすると、撮影前の絵コンテの作成に相当します。設計する内容は次の項目です。
- メタバース全体の規模
- 空間に実装される機能
- 配置される要素や素材
- インタラクション(アバターの行動に対する反応)
上記の内容を詳細に検討し、メタバースの全体像を明確にしていきます。
3D素材の配置と設定
全体像が明確になったら、3D素材の配置と設定に取りかかります。前述した編集ソフトウェアを使用して次のものを制作します。
- メタバースの空間自体
- 空間内に配置する素材
- アバター
その後、作成した素材を配置する作業に入ります。編集ソフトを使ってこれらを配置し、アバターの動作設定などもこの段階で行います。
プラットフォームの設定
空間の構築が完了したら、各プラットフォームに合わせた設定をします。
それぞれのプラットフォームに特有のアバターの動作や、異なる空間への移行方法などを調整しましょう。
メタバース空間を完成させるには、プラットフォームへアップロードして公開します。
メタバースの活用事例
メタバースはすでに様々な分野で活用されています。
今回はその中で『ゲーム』・『イベント』・『バーチャルオフィス』・『オンライン授業』・『バーチャルショップ』の5つを紹介します。
ゲーム
メタバースはVRやARを用いたゲームコンテンツが豊富です。
実際に『Fortnite』では自分のアバターでコミュニケーションを取るだけでなく、UEFNを使って自分で島をクリエイトしゲームを作れる機能が登場しました。
従来のゲームは決められたプログラムの中でクリアしていくものでしたが、近年ではそれだけではありません。
メタバースという仮想空間ができたことで、ゲーム内でのプレイヤーの遊べる幅が広がっているのです。
また、ゲーム内のメタバースを利用して自分が開発したゲームが評価されると、エンゲージメントに応じて報酬が受け取れます。
このようにメタバースでゲームをすることで、ゲーム実況者やeスポーツ選手でなくても誰もが稼ぐ1つの手段として参加ができるでしょう。
リアルタイムのイベント・ライブ
メタバースではリアルタイムで『イベント』・『ライブ』・『セミナー』・『展示会』などが行えます。
イベントではパブリックビューイングでスポーツ観戦したり、観光地ツアーを家にいながらできたりします。
また、社内交流イベントをメタバースで行うベンチャー企業も増えてきました。
ライブではアーティストと観客がアバターになり、実際のライブよりもアーティストと近い距離でライブを楽しめます。
現実では不可能なライブセットを組むことができたり、アニメのライブシーンを再現したりできるのでリアルライブよりも幅が広がります。
展示会やセミナーはパンデミックが起こると中止せざるを得ませんでした。しかし、メタバースでは自宅にいながら参加できるメリットがあります。
展示会ではメタバースで紹介し、そのまま商談やECでの購入にもつなげられるでしょう。
バーチャルオフィス
バーチャルオフィスは、インターネット上に存在する疑似的なオフィスのことです。
実際のオフィスと同様のレイアウトにすると誰がどこで何をしているかがわかります。
リモートワークとは違い、自分のアバターを操作しているので実際に会社にいるように感じられるでしょう。
リモート会議では、画面をオフにしていれば服装もメイクも気にしなくていいと思う人もいるのではないでしょうか。
しかし、画面をオフにし忘れたり表情が見えないからコミュニケーションが取りにくかったりするデメリットがあります。
バーチャルオフィスではアバターを使用するので表情やジェスチャーで気持ちが相手に伝わりやすく、円滑なコミュニケーションが期待できるでしょう。
また、バーチャルオフィスにすることで遠隔地でも仕事ができるだけでなく、会社の増設や移転が必要ありません。
そのため、経費の削減にもなるでしょう。
オンライン授業
これまでのオンライン授業といえば同期型のZoomや非同期型の配信によるものが主流でした。
しかし、メタバースの登場により遠隔地にいる教授の特別授業や歴史的な瞬間をバーチャル世界で体験できます。
これにより、能動的な体験を介して教科書だけの知識よりもより学習が定着するでしょう。
学校の授業では実験できない危険が伴う実験や動物虐待を問われる解剖もバーチャル上なら実習が可能です。
しかし、導入するためには人数分のVRを用意するなどとコストがかかったり、学習コンテンツが不足していたりと問題があります。
バーチャルショップ
バーチャルショップでは実店舗にいるかのように、多くの人が出入りしたり店員さんとやり取りしたりできます。
BEAMSやNIKEといった世界的ブランドも参入しており、実際の商品を購入したりNFT限定スニーカーを購入したりできるとニュースにもなっていました。
従来のECショップでは既存の顧客がほとんどで新規顧客の獲得は難しいものです。
しかし、メタバースであれば通りすがりにショップに入る人も多く、新規顧客の獲得が望めます。
また、出店するための経費がかからず家賃もないため運用コストも実店舗よりかかりません。
メタバースの活用事例でのビジネス上のメリットは?
メタバースの活用事例でのビジネス上のメリットを下記に記載します。
- 市場規模の拡大が見込める
- 企業間交流が感染症に左右されない
- コストがかかりにくい
上記の活用事例の内容を、ここでは詳しく解説します。
市場規模の拡大が見込める
VR市場は、今後の数年間での拡大が非常に期待されている分野です。
近年の技術の進化・新たなアプリケーション分野の開拓・利用者数の増加などで業界全体の競争力の向上に裏打ちされています。
VR市場の成長を支える要因は、ハードウェアの進化が著しいことが挙げられます。
VRヘッドセットやVRコントローラーの性能が向上したことと、高解像度ディスプレイやトラッキング技術の向上が市場の成長を後押ししているのです。
また、日本語対応はまだ少ない状況ですが、その分これから拡大できる可能性が高いということも理由の1つでしょう。
大手企業が参入してきたことで、新たなビジネスモデルを開発していることも大きいです。
企業間交流が感染症に左右されない
企業間の交流やコラボレーションを感染症に左右されない理由としては、企業間での会議もVRを利用すれば遠隔地からも会議に参加でき感染症などの心配もありません。
新入社員などへの教育や技術指導、製品のトレーニングもVR環境で行えるので研修場所を確保する必要もないのです。
企業間でのプロジェクトをコラボレーションする場合は、VRプラットフォームを利用すれば効率的に行うことが可能で、仮想空間内で共同作業を行えます。
VRを活用することで、感染症の制約を受けずに企業間の交流やコラボレーション・コミュニケーションを維持することが可能なのです。
コストがかかりにくい
一般的に、高品質なVR体験を提供するためには一定の投資が必要ですが、クラウドベースのVRプラットフォームを利用すれば、高性能のハードウェアの購入は必要ありません。
また、オープンソースのVRソフトウェアやプラットフォームを活用すればライセンス費用を削減できます。
ビジネスニーズと適切にマッチするソリューションを選択すれば、企業にとって戦略的なツールになるのです。
また、ユーザー側にとっても現地に出向く必要がなく、自宅から仮想空間へ入れますのでコストの削減になるのではないでしょうか。
メタバース空間作りに必要なスキルは?
次のスキルがあればメタバース空間を作成することは可能です。
本格的なメタバース空間の制作には、3Dモデリング・VRの専門知識・コーディング・グラフィックデザインなど高度なスキルが求められるため、必要に応じて身に付けると良いでしょう。
- 編集ソフトを使える
- 編集スキルがある
- パソコンをある程度あつかえる
それぞれについて説明します。
編集ソフトを使える
メタバース空間の作成には編集ソフトを使って3DCG空間を作成しますので、編集ソフトが使えなければなりません。
編集には、人や物の配置・モデルの動き・光源と陰影など作業は多岐にわたります。これらの作業をこなすスキルが必要となります。
3DCGは多くの分野で活用されており、スキルを習得するには実際に手を動かし、全体の概要を把握することが肝要です。
3DCGの基本的なプロセスを実際に体験することで、理解が劇的に進みやすくなるでしょう。
有名なソフトで実績もあるものは、インターネット上に資料は多く存在しています。eラーニングも充実しているため、パソコンがあれば自宅でスキルが習得できます。
編集スキルがある
編集ソフトウェアを操作するためには3DCGのプログラミングスキルが必要です。また整った空間を作成するにはデザインのセンスもあると良いでしょう。
ただしDOOR(NTTが提供するVR空間プラットフォームで、メタバース空間の構築から公開までをシームレスに行える)のような専門知識が不要で使いやすいサービスも増えています。
将来的にはメタバース空間の発展に伴い、誰もが手軽に作成できる時代が訪れるかもしれません。
パソコンをある程度あつかえる
メタバース空間を作成するには、プラットホームのインストールや、3DCGのサービスやアプリケーションの環境設定は必須です。
DOORは初心者でも簡単に使えますが、Unityを利用する際にはC#、Blenderを使用する場合はC・C++・Pythonなどのプログラミング言語に精通したスキルが必要です。
作成中はトラブルが発生することがよくあります。そのようなときでも、インターネットに公開されている情報によって自ら解決できるようにしましょう。
プログラミング能力・情報収集能力・パソコンに関する知識は普段から意識することで向上します。
メタバース空間を手作りするメリットは?
メタバース空間を自分で作成するのは楽しいものです。手作りするメリットは、主に次の2つがあります。
- アイデアを自由に表現できる
- 技術や知識を身につけられる
これらのメリットについて解説します。
アイデアを自由に表現できる
メタバース空間内では自身の創造力を最大限に発揮し、さまざまなスキル(3Dモデリング・プログラミング・音楽制作・アニメーションなど)を組み合わせて、独自の世界を表現できます。
これにより、独自性のある作品が制作できるでしょう。
メタバース空間では、仮想イベントが活発に開催され、コミュニティが形成されています。
この仮想空間の利点を生かし、自身の作品を発信するのも良いでしょう。
仮想イベントは地理的な制約を超え、世界中から多くの参加者が集まります。これにより、新たなコミュニティが形成され、個人や企業は幅広い人々との関係を構築する機会も生まれます。
技術や知識を身につけられる
メタバース空間を構築するためには、3Dモデリング・プログラミング・UI/UXデザインなど幅広いスキルが必要です。
これらのスキルを習得することにより、自身の能力が向上します。
また、メタバース空間の制作を通じて、Webやゲーム制作に関する知識が深まります。これらのスキルは、将来のキャリアアップに役立つでしょう。
メタバース空間作りに最適なプラットフォームは?
プラットフォームは数多く存在し、目的によって選ぶべきプラットフォームは異なります。
ここではその中でもおすすめのUnityとBlenderについて説明します。
Unity
Unity(ユニティ)はアメリカ発の3Dプロジェクト開発プラットフォームで、世界中で非常に人気のあるアプリケーションが開発されています。
たとえば、「VRChat」や「ポケモン GO」などがあります。Unityはメタバース空間を構築するためのサービスです。
ユーザーは自作または購入した3Dオブジェクトをダウンロードし、それを配置しメタバース空間内でのインタラクションを設定できます。
インタラクションとは、アバターが何かアクションを起こしたときに、それに応じてメタバース空間内で反応が起こることです。
メタバース空間にはcluste(クラスター)というユーザー同士の交流・イベントの開催・参加など、幅広い遊び方ができるアプリがあります。
そのようなclusterでも、Unityを使うことで、本格的なワールドを作ることが可能です。
注意点としてUnityでは3D素材やアバターの作成はできないことに留意が必要です。
Blender
Blender(ブレンダー)はオランダで開発された3Dモデリングツールで、3D空間とオブジェクトの両方を作成できます。
メタバース空間を作成するために、建物・インテリア・アバターなどが必要な場合、Blenderは非常に役立ちます。
メリットは次の3つです。
- 無料で使用可能: 一般的なメタバース制作ソフトが多い中、Blenderは無料で利用できます。
- あらゆる3DCG制作機能が含まれている: 統合型メタバース制作ソフトウェアで、モデリング・アニメーション・シミュレーション・レンダリングなど、メタバース制作に必要な多くの機能を提供しています。
- 日本語対応: 通常、メタバース制作ソフトは英語対応が多いのですが、Blenderは日本語にも対応しています。
また、デメリットとして以下の2つがあげられます。
- 学習コストが高い: 豊富な機能を備えた統合型メタバース制作ソフトウェアであるため、その使いこなしは難しいとされています。
- サポートが不十分: 無料のオープンソース制作ソフトウェアであるため、カスタマーサポートが他の有料ソフトウェアと比較して不十分です。ただし、コミュニティのフォーラムや掲示板を活用することで補えます。
Blenderで作成したコンテンツは直接メタバースプラットフォームにアップロードできないため通常、前述のUnityを介してアップロードする必要があります。
まとめ
メタバースは今後の生活に大きな影響を及ぼす可能性があるコンテンツです。
まだまだ日本では参入されていませんが、コンテンツが増えることで体験する人が増えていくでしょう。
また、今後社内交流などで取り入れる企業も増えていくかもしれません。この記事を参考に、メタバースの知識を付けてから仮想空間を楽しんでください。
さらに、今注目を集める生成AIリスキリングの第一歩を。生成AIパスポートとは?
生成AIパスポートは、一般社団法人生成AI活用普及協会(GUGA)が提供する、AI初心者のために誕生した、生成AIリスクを予防する資格試験です。AIを活用したコンテンツ生成の具体的な方法や事例に加え、企業のコンプライアンスに関わる個人情報保護、著作権侵害、商用利用可否といった注意点などを学ぶことができます。
⽣成AIの台頭により、AIはエンジニアやデータサイエンティストといった技術職の方々だけではなく誰もがAIを使えるようになりました。今、私たちがインターネットを当たり前に活用していることと同様に、誰もが生成AIを当たり前に活用する未来が訪れるでしょう。
そのような社会では、採用や取引の場面で、生成AIを安全に活用できる企業・人材であることが選ばれる前提条件になり「生成AIレベルの証明」が求められることが予測できます。生成AIパスポート試験に合格すると、合格証書が発行されるため、自身が生成AIを安全に活用するためのリテラシーを有する人材であることを、客観的な評価として可視化することが可能です。
ぜひあなたも生成AIレベルを証明し「生成AI人材」に仲間入りしましょう!