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MaaS(マース)とは?移動が変わる?メリットや国内外の導入・活用事例を徹底解説!

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移動の最適化や多くの社会問題を解決させることが期待されているMaaS(マース)という言葉を聞いたことがある方は多いと思います。

しかし、具体的にMaaSがどのようなものなのかしっかりと理解している方は、まだあまり多くいません。

今回は、MaaS(マース)の意味や概要、メリットや導入・活用事例を徹底解説します。

MaaS(マース)とは?

MaaS(マース)とは、「Mobility as a Service」という言葉の略称で、サービスとしての移動という意味を表す次世代の移動サービスです。

AIのオンデマンド機能や複数の公共交通、複数の移動サービスを組み合わせて、より最適な移動を実現させることができます。

主に、移動手段の選択・予約・支払い・移動ルートの最適化などを全て一元化させることで、効率的でスムーズな移動を可能にします。

そのため、交通渋滞やエネルギーコスト削減、環境問題の改善ができるとして、近年注目が高まっている状態です。

MaaS(マース)の歴史

MaaSは、2006年にフィンランドで構想が生まれ、その後2016年に取り組みが開始されました。

その後、世界で初めてMaaS Global社が「Whim」というMaaSアプリをリリースしました。

Whimは、月額課金制で公共交通のダイヤ確認・予約・決済が一元管理できるアプリで、フィンランドの首都ヘルシンキを中心に利用されているアプリです。

現在は、フィンランドに限らず日本を始めとしたアメリカ・ドイツ・スウェーデンなどでもMaaSが開発されています。

MaaS(マース)の統合レベル

MaaSには、統合レベルというものがあり、この統合レベルとは5段階でMaaSの普及段階を示しています。

統合レベルは、それぞれ以下のように示されています。

レベル0:情報の統合がなくサービスがそれぞれ単体の状態

レベル1:情報の統合がされており複数の公共交通で最適ルートの検索ができる

レベル2:予約・決済の統合がされ複数の公共交通の検索・予約・決済ができる

レベル3:サービスの提供が統合され1つのアプリで公共交通や移動サービス、輸送手段の      検索・予約・決済ができる

レベル4:制作の統合がされ交通以外にも観光・物流・医療などが1つのアプリで完結する

日本は現在、レベル1の段階にいる状態です。

MaaS(マース)を導入するメリット

MaaSを導入することで、さまざまな課題を解決させることができます。

ここでは、MaaSを導入するメリットを主に6つ解説します。

公共交通の最適化になる

MaaSを導入する1つ目のメリットは、公共交通の最適化になることです。

MaaSは、AIのオンデマンド機能や複数の公共交通、複数の移動サービスを組み合わせて、より最適な移動を実現させることができます。

そのため、これまでライフスタイルに合わずに不便だと感じていた利用者もスムーズに公共交通を利用することが可能です。

混雑・渋滞を回避できる

MaaSは、混雑・渋滞を回避することもできます。

自動車以外の移動手段である公共交通の最適化や自動運転、カーシェアリングの浸透によって、さまざまな手段や目的、ニーズに合わせた移動が実現可能です。

さらに、自動運転や移動ルートの最適化によって、混雑・渋滞を回避してスムーズに移動することが可能です。

また、公共交通の利用ハードルが低下することで、自家用車の所有率が減り都市部での渋滞が緩和されます。

環境問題を改善できる

MaaSは、環境問題を改善することもできます。

MaaSの普及によって、人々が公共交通やカーシェアリングを多く利用するようになれば、自家用車の所有・利用率は減少します。

その結果、自動車排気ガスの排出量を大幅に削減することが可能です。

さらに、AIによるエネルギー効率の向上や移動ルートの最適化によって省エネ社会を目指すこともできます。

そのため、MaaSはSDGs(持続可能な社会)の実現を推進するものとして、大きく期待されています。

スマートシティが実現する

スマートシティの実現では、MaaSがとても重要な要因の1つです。

スマートシティとは、ICTなどの技術を活用してインフラや施設、設備の運営・業務の最適化やさまざまな社会課題の解決を目指す都市のことです。

MaaSは、移動の最適化によって企業や住民の利便性や快適性を向上させられることから、スマートシティの実現に大きく貢献できます。

多くの産業が活性化する

MaaSが導入されることで、多くの産業が活性化します。

例えば、物流業では移動の最適化によって効率的な輸送サービスの提供を実現でき、観光業でも過疎地域への移動を増加させて消費の増加を期待できます。

さらに、医療では救急車の移動時間削減や医療サービスの品質向上などが可能です。

そのため、MaaSは少子高齢化による経済縮小を改善できる可能性があります。

MaaS(マース)の現状と課題

日本は現在、統合レベル1の状態であり、全国的にはMaaSが普及していません。

MaaSが日本であまり普及していない要因とその課題には、主に以下のものがあります。

  • MaaSを普及するための法整備が間に合っていない
  • コロナウイルスの影響で社会全体の移動が減少した
  • MaaSアプリ・サービスの価格設定が難しい
  • 都市圏にMaaSが普及しても地方では普及させにくい

日本では、以上のような課題が多くあるので、レベル4に達するにはかなりの期間がかかることが予想されています。

そのため、MaaSの今後の動向に注目です。

MaaS(マース)の国内の活用事例

MaaSは日本国内の多くの企業ですでに活用されており、今後も多くのMaaSサービスがリリースされていくことが期待されています。

ここでは、MaaSの国内の活用事例を主に3つ紹介します。

トヨタ自動車「my route(マイルート)」

トヨタ自動車は、MaaSを活用したアプリ「my route(マイルート)」の実証実験をしました。

my routeでは、検索したエリアの公共交通やタクシー・自家用車・徒歩での移動ルートの提示から予約・決済まで完結することが可能です。

現在では、新幹線や高速バスなどの予約・決済もアプリで完結できるようになっています。

JTB「JTB旅行検索・予約確認アプリ」

日本の大手旅行会社であるJTBは、国内外の旅行検索・予約・予約内容確認をスムーズにできるMaaSアプリ「JTB旅行検索・予約確認アプリ」を開発しました。

旅行の際に使用する公共交通から鉄道・飛行機までの予約を全てこのアプリで完結させることができ、その後も確認も簡単に行うことが可能です。

そのため、旅行に対するハードルやコストを削減できます。

オプティマインド「Loogia(ルージア)」

オプティマインドが開発した「Loogila(ルージア)」も、MaaSを活用して提供されているサービスの1つです。

Loogiaは、全国の走行データを大量に蓄積しており、そのデータを活用して交通ルートの作成・物流配車計画の作成を行えます。

さらに、AIの機械学習によって利用するごとに精度が高くなっていくことが特徴的です。

実際に、佐川急便やイケア・ジャパンなどの企業での導入実績があります。

MaaS(マース)の海外の活用事例

MaaSは、日本国内よりも海外の方が普及が進んでおり、MaaSが誕生したフィンランドを始めとした先進国では盛んに活用されています。

ここでは、MaaSの海外の活用事例を主に3つ紹介します。

アメリカの活用事例

1つ目は、アメリカでのMaaS活用事例についてです。

アメリカでは、Bird社が2021年に次世代型電動車椅子「WHILL」のオンデマンドレンタルサービスを開始しました。

ニューヨークで開始されたWHILLは、多くの高齢者や足腰の不自由な方の移動や生活を快適にし、座ったままの移動が可能です。

日本でも、2021年に東京都 立川市で実証実験が開始されました。

WHILLの技術は、介護や医療でも幅広く活用できるサービスとしても期待できます。

フィンランドの活用事例

フィンランドは、MaaSが誕生した国であり世界初のMaaSアプリ「Whim」をリリースしています。

Whimは、2016年から首都ヘルシンキで利用されている公共交通の選択・予約・支払ができるアプリです。

サブスクリプション制で3つの料金プランに分れており利便性が高いことから、ヘルシンキでは自家用車の利用率が半減し公共交通の利用率が増加しました。

ドイツの活用事例

ドイツでは、Dimler(ダイムラー)社の子会社であるMoovel社がMaaSアプリ「Moovel」を提供しています。

Moovelは、公共交通・タクシー・カーシェアリングの検索・予約・決済を全て完結させられるアプリです。

現在では、ドイツ国内以外にもアメリカやオーストラリアなどで導入が進んでいます。

そのため、今後ヨーロッパを中心とした先進国の多くで導入が進んでいくことが予想されています。

まとめ

MaaSが導入されることで、社会全体でとても多くのメリットを得ることができるので、日本国内にとどまらず世界中で注目されています。

しかし、現状ではさまざまな課題を抱えており、完全に普及させるためには多くの時間が必要です。

MaaSサービスの利用してみたい方やMaaSに関心のある方は、今後のMaaS動向を把握していち早く体感できるようにしておくことをおすすめします。

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