Google Bardに日本語版はある?Google Bardでできること・特徴・ChatGPTとの違いについて解説
INDEX
- Google Bardに日本語版はある?
- 2023年5月より日本語にも対応
- 現時点では試験運用中
- Google Bardでできること
- 質問に回答する
- 小説や詩などを作成する
- 文章を要約する
- 文章を翻訳する
- 文章を校正する
- コードを出力する
- メールを作成する
- Google Bardの特徴やメリットは?
- ChatGPTとの違いは?
- Google Bardの使い方
- Googleアカウントを作成する
- Googleにログインする
- Google BardにアクセスしBardを試すをクリックする
- 利用規約等に同意する
- 入力スペースに質問等を入力する
- Google Bardはスマホでも使える?
- Google Bardの価格は?
- まとめ
- さらに、今注目を集める生成AIリスキリングの第一歩を。生成AIパスポートとは?
「Google Bard(グーグルバード)」は、Googleによって開発された対話型のAIサービスであり、その基盤には「LaMDA」という名前で知られる大規模言語モデル(LLM)が使用されています。
Google Bardは、ChatGPTと同じく、幅広い質問に人間のようなテキストで回答できる対話型のサービスです。
この記事では、日本語版の有無・Google Bardでできること・特徴・ChatGPTとの違いについて解説します。
この記事を読むことで、Google Bardを楽しみたくなるでしょう。
Google Bardに日本語版はある?
Google Bardは2023年5月から日本語に対応しています。しかしながら現時点では試験運用中として一般に公開されているため、正確性に欠ける部分があります。
このことについてもう少し詳しく説明しましょう。
2023年5月より日本語にも対応
このサービスは、2023年5月から日本語にも対応を開始し、多くの人々の注目を集めています。
2022年に初めてリリースされ、2023年9月現在試験運用中として一般に公開されているのです。当初は英語のみをサポートしていました。
現時点では試験運用中
Bardは現時点では試験運用中であり回答の正確性に欠けたり、会話の流れに違和感を持ったりすることがあります。開発チームはユーザーからのフィードバックに基づいて、継続的に向上を図っており、新しい知識を獲得し機能が向上するでしょう。
Google Bardは、現時点では無料です。さらに無料期間中は、Googleアカウントを持っていればだれでも利用できます。利用回数などの制限も特にないので、一日中ご利用可能です。
google bardについての詳しい解説はこちらから
Google Bardでできること
Google Bardはテキストデータを学習材料として利用し、幅広いプロンプトや質問に対して人間のようなテキストを生成する能力を備えています。例えば、次のようなことです。
- 質問に回答する
- 小説や詩などを作成する
- 文章を要約する
- 文章を翻訳する
- 文章を校正する
- コードを出力する
- メールを作成する
それでは具体的に説明します。
質問に回答する
ユーザーの質問に対する回答を生成する能力を持っています。その卓越した自然言語処理能力は、あたかも人間と対話しているかのようです。
質問に対して、Googleが蓄積した情報から適切な回答をします。またフォローアップの質問にも適応し、会話の流れを把握し関連するフォローアップの質問にも柔軟な対応が可能です。単一の質問では不明確だった点について、追加の質問を通じてより詳細な情報が入手できます。
小説や詩などを作成する
小説や詩の作成も可能です。まずはどのようなストーリーの小説や詩を書いてほしいか・登場人物・文字数など条件を入力します。
すると、条件に合った小説や詩を作成してくれるでしょう。部分的には日本語が変で違和感を覚えることもあります。まただ・である調(常体)にです・ます調が混同し読みづらいところもありますが、小説や詩としては十分です。続きが読みたいときは、続きを書いてとお願いすると書いてくれるでしょう。
文章を要約する
インターネット上の大量な情報から、要点を抽出し要約することができ、ニュース記事や学術論文などの長文を簡潔に伝えてくれる能力を備えています。
Google Bardを利用する際、要約したいページのURLを貼り付けるだけで、自動的にその内容を要約して提供してくれるのです。ChatGPTを使用する場合と異なりGoogle BardはWebページの中身をコピー&ペーストする手間が省けます。
文章を翻訳する
翻訳機能も優れています。様々な翻訳サイトがありますが英語のWebサイトを読む際にブラウザの翻訳機能を利用することがあると思います。
Google Bardへ質問する文章はいたって簡単です。URL(翻訳したいサイト)を日本語に翻訳してください。と入力するだけです。
また、Google Bardで翻訳した結果はGoogleドキュメントに保存できます。
「Googleドキュメントにエクスポート」をエクスポートアイコンからをクリックすると、アカウントのマイドライブの直下に翻訳したドキュメントが作成されるでしょう。
文章を修正して、資料を作成する際に便利な機能になります。
文章を校正する
Google Bardを使って、文章の校正をスムーズに進めることができます。文章校正に時間がかかるのは、作成した文章に誤字脱字を見つけるためのチェックが必要であり、読みにくい表現や文構造の改善が必要だからです。
Google Bardにこれらのタスクを任せることで、文章の校正がスムーズに行えます。
「以下の文章を校正して」、「誤字脱字を確認して」とお願いしてみましょう。
コードを出力する
Google Bardは、プログラミングコードの作成に利用可能で、簡単なコードから複雑なものまで、さまざまな種類のコードの生成に役立ちます。コードを作成する際には、Google Bardにコードの概要を提供するだけで十分です。プログラミング習得に悩んでいた方にとっては大変うれしいのではないでしょうか。
例えば「hello world」と表示するPythonのコードと聞くと、
Pythonで「hello world」と表示させるためのコードは以下の通りですとコードを返してくれます。
メールを作成する
Google Bardは、品質の高いメールを生成します。時間がない時、メール本文を作成するのは手間がかかりますが、Google BardはGoogleの提供するGmailとも連携しているので容易にメールを作成し保存が可能です。
先程の翻訳機能と合わせるとメールの翻訳を同時に行ってくれるため、作業の効率化が図れるでしょう。
Google Bardの特徴やメリットは?
Google Bardでできることは先ほど説明しましたが、ここではもう一度Google Bardの特徴やメリットについて整理します。
対話型でユーザーの質問に応答
Google Bardは、ユーザーがテキストボックスに質問を入力すると、簡潔な回答を提供します。例えば「○○の定義は何ですか?」や「○○の方法を教えてください」といった質問に対して、即座に回答してくれるでしょう。Google Bardは回答を生成する際、Google検索エンジンから最新情報を取得する場合もあり、その際には参照URLも提供してくれるのが良い点です。さらに、1つの質問に対して3つの異なる回答を提示できるため、情報の多様性を提供し異なる観点からアドバイスを受けることができます。
スムーズな検索エンジンへの移行
GoogleはGoogle Bardを「Google検索を補完するもの」と説明しています。これは、Google Bardの回答結果の下に「Googleで検索」ボタンがあるためです。このボタンをクリックすると、回答に関連するトピックのリンクが表示され、ユーザーは簡単にGoogleの検索結果に移行できます。Google Bardの回答を詳しく調べたい場合、スムーズにGoogle検索にアクセスできるのは非常に便利です。
小説執筆やコード生成のサポート
Google Bardは小説のストーリーを生成することも可能です。例えば「○○のストーリーを書いてください」と依頼すると、Google Bardはその要求に応じたストーリーを提供します。
さらに、2023年4月21日のアップデートにより、Google Bardはコード生成やデバッグにも対応しました。現在、C++・Java・JavaScript・Pythonなど20以上のプログラミング言語に対応しています。生成したPythonコードは、Google Colab(ブラウザ上でコードを実行できるツール)に直接エクスポートしてテストすることも可能です。このように、Google Bardは創作活動やシステム開発のサポート役としても活用できます。
ChatGPTとの違いは?
両方とも会話型のAIですが、2つのモデルには次の異なる点があります。
Google Bard
- 現在試験運用中ですが、無料で全ての機能を利用できます。
- 最新のGoogle検索の情報を取り込んでいるといわれており、高い精度の回答を得られることが期待できます。Google Bardは1つの質問に対して3つの回答を提示できるのが大きな違いです。
- Googleが提供しているGmail やGoogleドキュメントとも連携しています。
- Googleのアプリは勿論、Kayak・OpenTable・ZipRecruiter・Instacartなどの多くのパートナー企業と連携する予定です。
ChatGPT
- 無料版と月額20ドルでLLM「GPT-4」が利用できる有料版があります。有料版はより精度が高く使いやすいでしょう。
- 会話に重点を置いているため、会話の流れをより自然に解釈し、ユーザーの質問に応じた適切な回答を得ることができます。
- OpenAIが開発し、Microsoftが出資しているためMicrosoftのサービスが利用しやすいのも特徴です。
- 欠点は、2021年9月までの情報を基に学習しているため、最新ではない情報に基づく回答になることです。
Google Bardの使い方
Google Bardの使い方は次のステップで利用開始できるのでとても簡単です。順番に沿って説明します。
- Googleアカウントを作成する
- Googleにログインする
- Google BardにアクセスしBardを試すをクリックする
- 利用規約等に同意する
- 入力スペースに質問等を入力する
Googleアカウントを作成する
①まず、Googleのトップページにアクセスし、右上にある「ログイン」をクリックします。次は「アカウントの作成」のボタンのクリックです。そうすると複数の選択肢が表示されるので、自分用(プライベート用)を選択すれば良いでしょう。
②氏名とユーザー名・パスワードを登録する
「Googleアカウントの作成」ページに移動したら、画面の指示に従って氏名・ユーザー名・パスワードを入力しましょう。
なお、投入上の注意事項を確認してください。入力が終了したら「次へ」をクリックします。
③生年月日・性別を登録する
「Googleへようこそ」ページに移ったら、生年月日・性別等を画面のフォームに入力しましょう。
注意事項は必ず確認してください。入力が終わると「次へ」をクリックします。
④利用規約に同意する
「プライバシーと利用規約」ページへ遷移したら、目を通しましょう。次に、同意できる場合は「同意する」をクリックします。同意しないと最初にもどります。
これでGoogleアカウントの作成が完了です。
Googleにログインする
1.Googleアカウントにアクセス
Googleアカウントにログインするには、お使いのブラウザからまず、以下のGoogleアカウントのサイトにアクセスしましょう。
(Googleアカウント:https://www.google.com/intl/ja/account/about/)
「Googleアカウント」で検索することも可能です。
2.「Googleアカウントに移動」をクリック
右上にある「Googleアカウントに移動」をクリックします。
3.登録済みのGmailアドレスまたは電話番号を投入
ログイン画面に遷移しますので、申し込んだGmailのアドレスか電話番号を入力し、「次へ」をクリックします。
4.ログインパスワードを投入
ログインパスワードを入力して「次へ」をクリックします。
5.ログインできているかを確認する
正常にログインできると、個人用のアカウントページへ遷移します。
アカウント名が正しく表示しているか確認しましょう。
Google BardにアクセスしBardを試すをクリックする
Bard公式サイト(日本語)にアクセスする方法は以下の通りです。
Google Bardの公式ウェブサイトにアクセス
Google Bard公式サイトは、以下のURLからアクセスできます。
ログイン手順は、Webサイトにアクセス後、画面右下に表示されている「Bardを試す」を選択してください。
利用規約等に同意する
利用規約とプライバシーに同意すると、最初に「利用規約とプライバシー」画面が表示されます。
この画面には規約に加えて、データの取り扱いや以下のような重要な情報も記載されていますので、十分にご確認ください。
画面を一番下までスクロールすると「詳細」ボタンが「同意する」ボタンに変化し、最後まで内容を確認した後「同意する」を選択します。
この操作により、Bardのサービス画面が表示されますが、現在の時点ではBardは試験運用中のサービスであり、タイトルが「Bardは試験運用中のサービスです」と表示されたダイアログが表示されます。
内容を確認した上で「続行」をクリックしてください。
入力スペースに質問等を入力する
ダイアログが閉じられると、「こんにちは、Bardです」 というメッセージが画面に表示されます。
画面の下部には「ここにメッセージを入力してください」という入力欄が表示されており、そこに質問を入力した後「Enter」キーを押すか、紙飛行機アイコンの送信ボタンをクリックしましょう。
しばらくお待ちいただくと、質問に対する回答が画面に表示されます。
この表示された回答に対して、続けて質問を行うことも、同じ操作で可能です。
Google Bardはスマホでも使える?
Google Bardはスマホでもインターネットにアクセスするだけで使えます。スマホからGoogle Bardを使うにはアプリは不要ですので面倒な手間は不要です。
ブラウザは、Safari・Firefox・Chromeなどほとんど可能となっています。
Google Bardの価格は?
Google Bardは現在は無料で使うことができます。また、無料期間中は、Googleアカウントをお持ちの方なら誰でもGoogle Bardを利用可能です。
利用回数などの制限も現時点では特にないので自由に使えます。
しかしながら、Google Bardは有料化を検討していますのでいつまでも無料でつかえることはないでしょう。
有料化が実施された場合、料金体系はまだ発表されていませんが他のGoogleのサービスと同様に、利用頻度や機能に応じた課金が予想されます。
まとめ
Google Bardでできること・特徴・ChatGPTとの違いについて説明しました。
Google Bardの日本語版は最近リリースしたばかりですが、既に多くの方が実際のビジネスで利用しています。これからもっと便利な使い方が見つかることでしょう。
最初に、ぜひご自身でお試しいただき、効果的な活用方法を探求してみてください。
さらに、今注目を集める生成AIリスキリングの第一歩を。生成AIパスポートとは?
生成AIパスポートは、一般社団法人生成AI活用普及協会(GUGA)が提供する、AI初心者のために誕生した、生成AIリスクを予防する資格試験です。AIを活用したコンテンツ生成の具体的な方法や事例に加え、企業のコンプライアンスに関わる個人情報保護、著作権侵害、商用利用可否といった注意点などを学ぶことができます。
⽣成AIの台頭により、AIはエンジニアやデータサイエンティストといった技術職の方々だけではなく誰もがAIを使えるようになりました。今、私たちがインターネットを当たり前に活用していることと同様に、誰もが生成AIを当たり前に活用する未来が訪れるでしょう。
そのような社会では、採用や取引の場面で、生成AIを安全に活用できる企業・人材であることが選ばれる前提条件になり「生成AIレベルの証明」が求められることが予測できます。生成AIパスポート試験に合格すると、合格証書が発行されるため、自身が生成AIを安全に活用するためのリテラシーを有する人材であることを、客観的な評価として可視化することが可能です。
ぜひあなたも生成AIレベルを証明し「生成AI人材」に仲間入りしましょう!