論文検索AIの「Elicit」とは?機能や使い方、導入メリットや論文検索サイトとの違いまで徹底解説!
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レポート作成や論文作成、研究などで、さまざまな論文を参考にしたいと考えている方は多く存在します。
論文検索サイトでは、論文検索に特化して効果的に論文を探してくれるので、とても便利です。
また、そんな論文検索サイトの1つにAI技術を活用した「Elicit」というものがあります。
今回は、論文検索AIの「Elicit」の機能や使い方、導入メリットや論文検索サイトとの違いまで徹底解説します。
Elicitとは?
Elicitとは、AIの自然言語処理技術を活用した論文検索ツールのことです。
これまでの論文検索ツールよりも調べたい論文をスムーズに見つけることができるので、効率的に探したい論文を見つけられます。
さらに、研究分野に関連している文献を見つけることもスムーズにでき、論文の引用件数や発行年などのフィルターを用いた検索も行えるので、とても便利です。
そのため、レポート作成や研究・学習を行う際に効果的に活用できます。
Elicitの機能
Elicitには、主に以下のような機能があります。
- 検索キーワードに一致しない論文を発見できる
- Abstract機能
- 関連性の高い論文の自動検索
ここでは、Elicitの機能について解説します。
検索キーワードに一致しない論文を発見できる
Elicitは、検索キーワードに一致しない論文でも発見することができます。
例えば、「スマホ」と検索した場合には、「スマホ」に関する論文だけでなく「iPhone」などの単語が含まれている論文を発見してくれます。
多くの論文検索ツールでは、関連する論文を発見することができないので、「スマホ」と「iPhone」のどちらの単語も検索しなければいけません。
Elicitでは、関連する論文も見つけてくれるので、検索効率を大幅に向上させてくれます。
Abstract機能
ElicitのAbstract機能とは、AIが検索結果の要旨を読み取ることで質問した内容に関連した要旨を生成してくれる機能のことです。
このAbstract機能によって、検索した文献が自分の興味のある論文と関連しているかを簡単に確認することができます。
そのため、論文の内容を確認することなくスムーズに自分に興味のある論文を見つけられるので、とても効率的に目的の論文に辿り着けます。
関連性の高い論文の自動検索
Elicitは、関連性の高い論文を自動で検索してくれます。
検索結果にある星印をチェックして論文を探すことによって、星印をつけた論文と関連性の高い論文や論文の引用を調べることが可能です。
そのため、自分に興味のある論文だけでなく、その論文と関連性の高い論文や研究テーマも見つけることができます。
これからElicitを利用する方は、調べて気になる論文があれば星印をチェックしてさらに関連性のある論文の検索もしてみてください。
Elicitの使い方
Elicitの使い方は、以下の通りです。
- Elicitの公式サイトにアクセスする
- ログインまたはアカウント作成を行う
- 検索したいキーワードを「DeepL」を使って翻訳する
- 翻訳されたキーワードを検索する
- 検索結果を日本語に翻訳する
- 無料でPDFダウンロードができるものがあればダウンロードしてみる
- フィルター機能を使って論文を絞り込む
Elicitは、以上のような使い方になります。
海外の論文検索サイトなので、これから利用を考えている方は翻訳機能を使って日本語でわかりやすくしてみてください。
Elicitの料金プラン
Elicitをこれから利用しようと考えている方は、Elicitの料金について気になると思います。
ここでは、Elicitの料金プランについて解説します。
Elicitの料金
Elicitの料金は、以下の通りです。
- Basic:無料
- Plus:月額12ドル
以上2つのプランから登録することができ、利用にはクレジットも必要になることを理解しておきましょう。
クレジット
Basicでは、無料で利用することができますが、月間クレジットがなくクレジットの追加も行えません。
Plusであれば、月に12,000クレジットまで追加され、その後のクレジット追加も可能です。
このクレジットとは、Elicitを利用するために必要なものであり、クレジットが不足しているとElicitの機能を使うことができません。
そのため、クレジットが追加されないBasicでは、無料で利用できても使える機能がとても制限されていることを理解しておきましょう。
Elicitと論文検索サイトとの違い
論文検索サイトは、論文を専門的に検索することができるサイトのことです。
基本的に、論文検索サイトにある検索エンジンで自分の興味のあるキーワードや調べたい論文タイトルなどを検索することで、目的の論文を検索できます。
Elicitもそんな論文検索サイトの1つですが、従来の論文検索サイトと違い研究に関する質問から論文を見つけたりキーワードや論文に関連する論文を見つけることができます。
そのため、これまでの論文検索サイトよりもスピーディで効率的に目的の論文を見つけることができ、大幅な時間削減や利便性を実現させることが可能です。
Elicitのメリットとデメリット
論文を効率的に検索してレポートや研究に活用することができるElicitには、さまざまなメリットがあります。
反対にデメリットもいくつか存在します。
ここでは、Elicitのメリットとデメリットについて解説します。
メリット1:情報収集の効率化になる
Elicitを使って論文を検索することで、従来の論文検索サイトを利用するよりも大幅な効率化を実現できます。
Elicitは、キーワードに一致していない論文であってもそのキーワードに関連している論文であれば見つけ出してくれるので、複数個のキーワードを検索する必要がありません。
さらに、研究や論文に関するキーワードについて質問することで、その質問の回答を生成してくれるので、さまざまな方法で検索が可能です。
そのため、これから論文を調べる際は、Elicitを利用してみてください。
メリット2:お得な価格で利用できる
Elicitは、無料で利用できるBasicと月額12ドルで利用できるPlusの2つのプランから利用することができます。
有料のPlusでも月額12ドル、日本円で約1,800円で利用することが可能です。
そのため、優れたAIが搭載されている論文検索サイトをお得な価格で利用できるというメリットがあります。
ただ、人によっては高額である場合もあるので、しっかりと自分の経済状況を考慮した上で利用しましょう。
デメリット1:正しい論文かどうかは完璧に判断できない
Elicitは、完璧に正しい論文か間違った論文かを判断することは難しいです。
論文の中には、権威性が高く信頼できる論文から怪しい内容で信憑性が低い論文まで数多く掲載されています。
論文検索を行った際に、怪しい論文がヒットしてそのまま気づかずに参考にしてしまうと大きな損失に繋がってしまいます。
そのため、Elicitで検索した論文がしっかりとしたジャーナルから掲載されているものなのかを確認しておくことが大切です。
Elicitがおすすめな人の特徴
Elicitを活用することで、効率的に論文を検索することができるので、多くのユーザーに利用されています。
ここでは、Elicitがおすすめな人の特徴について解説します。
研究を効率的に進めたい人
自分が進めている研究に必要な論文を効率的に検索してワークフローを効率化させたいと考えている場合、Elicitはおすすめになります。
特定のキーワードで論文を検索すれば、その論文やキーワードに関連した論文まで見つけてくれるので、少ない操作で多くの論文を発見できます。
そのため、参考文献を見つけるための時間を大幅に短縮することが可能です。
多くの質問に対する回答を探したい人
Elicitは、研究に関する質問を行うことで、その質問に対する回答を生成してくれます。
そのため、多くの質問を行い回答をしてもらいたい人には、Elicitがとても効果的です。
さらに、ElicitのAIは高い精度での質問の回答生成を行ってくれるので、複数の質問のほとんどがしっかりとした回答として扱えます。
ただ、その質問の回答が正しいかどうかをしっかりチェックすることが大切です。
英語が扱える人
Elicitは、DeepLを使うことでキーワードを英語に翻訳して検索して、検索結果の論文を日本語に翻訳することができます。
そのため、英語が扱えない人でも気軽に利用することができますが、英語が扱える人であれば以上の工程を飛ばして利用することが可能です。
さらに、翻訳によるニュアンスのずれなども感じることなくスムーズに論文を確認できるので、英語を扱える方であれば、より効果的に利用できます。
まとめ
Elicitは、効率的に論文を検索することができるので、研究の効率化やスピーディな情報収集が可能です。
さらに、お得な価格で利用できて他の論文検索サイトにはないような機能まで搭載されています。
これからレポート作成や研究などを進めるために論文検索サイトを利用しようとしている方は、Elicitを利用してみることをおすすめします。
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