ChatGPTのアプリが提供開始!ChatGPTは何ができる?始め方や使い方を解説
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情報の収集・整理などに役立つといわれている「ChatGPT」ですが、現在ではアプリの提供が開始されスマートフォンでも手軽に利用できるようになりました。
今回の記事では、このChatGPTをまだ使っていない方や、うまく活用できていないという方に向けて始め方・使い方を解説します。
使用する際の注意点やChatGPTにできないことなどもまとめたので、ぜひ使い始めてからの参考になさってください。
ChatGPTのアプリがリリース
これまではブラウザ版のみだったChatGPTですが、2023年に入りiPhone版に続いてAndroid版のアプリがリリースされました。
iPhone版、Android版のChatGPTアプリについて、それぞれ詳しく見てみましょう。
iPhone版
日本国内では、iOS版のChatGPTアプリが2023年5月にリリースされました。iOS版はiPhoneの他、iPadでも利用できます。
2023年9月現在、無料で利用できるバージョンはブラウザ版と同じGPT-3のため、チャットの自然さや返答の精度などはブラウザ版と大きな差はないでしょう。
しかし、スマートフォンに搭載された音声入力などをChatGPTの操作画面でも活用できるのは、アプリ版の大きなメリットです。
iOS版でも、Appleが開発した音声認識システムSiriを使って口頭で質問を投げかけるように、ChatGPTを使えます。
Android版
iOS版のリリースから少し遅れて、日本国内では2023年7月にAndroid版のChatGPTアプリがリリースされました。
元となるバージョンが同じなので、ブラウザ版やiOS版と比べても、返答の精度や動作スピードに大きな差はありません。
音声入力についても、Googleアシスタントを利用することでiOS版と同じように音声入力でのチャットが可能になります。
PCの場合はアプリ不要で利用できる
パソコンでChatGPTを使用する場合は「ブラウザ版」を使用します。そのため、パソコン自体にアプリケーションをダウンロードする必要がありません。
ダウンロードが不要であることの利点は、下記の4つです。
- デバイスの制限が少ない
- アップデートの必要がない
- デバイスの容量を節約できる
- 他者とチャット画面の共有が可能
まず、ブラウザ版では「インターネット上でChatGPTを利用する」という形になるため、基本的にインターネットを閲覧できるデバイスであれば利用できます。
また、利用の都度ChatGPTのページにアクセスするため、アプリ版のようなアップデートの作業も不要です。
さらに、ダウンロードしないのでアプリケーションでデバイスの容量が使われてしまう心配もありません。
加えて、ブラウザ版のChatGPTではチャットの内容を共有したい相手にURLを伝えることもできます。
URLを送られた側は、リンクを開けばChatGPTのアカウントが無くてもチャットの内容を閲覧できるため、情報共有に活用できるでしょう。
ここまで読んでいただき「ブラウザ版とアプリ版、結局どちらが便利なのだろう」と迷っている方もいるのではないでしょうか?
実は、同一のアカウントでログインすることで、パソコンとスマートフォンでチャット履歴などの共有が可能です。
それだけでなく、いずれかのデバイスで有料版を使用している場合は、他のデバイスでも有料版のサービスを使用できます。
ブラウザ版・アプリ版のそれぞれにメリットがあるため、ぜひ複数のデバイスでChatGPTを活用しましょう。
ChatGPTとは?
機能面やデバイスごとの利点も重要ですが、そもそもChatGPTとはどのようなサービスなのでしょうか?サービスの概要や料金・使用上の注意点についてまとめました。
基本的に無料で利用できる
ChatGPTは「OpenAI」という法人がGPTモデルをベースとして開発した、テキスト対話式のサービスです。
「GPTモデル」とは膨大なテキストデータで訓練をして、決まった形式の言語処理を行うことを得意とした学習モデルを指します。
ChatGPTでは、チャットで相手に話しかけるようにプロンプト(指示)を投げかけることで、まるで人が答えを入力したように提案を返します。
情報の内容に関しても、インターネット上のテキストやニュース・書籍などが学習元になっているので、幅広いジャンルの指示に対応できるでしょう。
このように、活用方法次第で有益なサービスになる可能性があるものの、ChatGPTは基本的に無料で利用できます。
ChatGPTについて詳しく解説している記事はこちら
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有料プランがある
基本的に無料で使用できるChatGPTですが、さらに快適に使用したいという方に向けて有料プランのサービス「ChatGPT Plus」も提供しています。
有料プランの料金は月額20ドル(2023年10月現在)とされているため、レートが変わることで日本国内での料金が変更になる可能性があります。
有料プランを利用する主なメリットは、こちらの4つです。
- GPTのバージョンアップ
- 文字数制限の緩和
- レスポンス時間の短縮
- 回答のカスタマイズが可能
まず、ChatGPTの無料版では「GPT3.5」というモデルが使用されますが、有料プランでは「GPT4」を利用できるため回答の正確性・文章の精度が上がります。
次に、有料プランにすることで利用者側からのプロンプト・ChatGPTからの提案ともに表示できる文字数の制限が緩和されます。
こちらは、長いプロンプトが必要な方や、文章を読み込ませて要約などに利用する方には大きなメリットになるでしょう。
また、レスポンス時間の短縮についても、長文での回答が必要・複数のテキストを次々に処理したいという方は作業ストレスが軽減されるはずです。
そして、最後の「回答のカスタマイズ」は、特定の分野に限定してChatGPTを使用することが多い方におすすめの機能です。
使用上の注意点
ここまではChatGPTの利便性を中心にお伝えしてきました。しかし、ChatGPTを使い始めるにあたって注意すべき点が2つあります。
まず、1つめの注意点はChatGPTのアプリをダウンロードする際に気を付けたいのがChatGPTにアプリ名やロゴを似せたアプリが存在することです。
もし誤ってダウンロードしたアプリが有害なものであった場合、入力したメールアドレス・電話番号等の個人情報を悪用される可能性があります。
ダウンロードの際は、アプリ名が「ChatGPT」提供元(デベロッパ)が「OpenAI」であることをしっかり確認しましょう。
また、2つめの注意点はChatGPTの使用は基本的にオンラインで行うことと、過去のチャット履歴も残ることです。
これ自体は利点にもつながるシステムですが、下記のようなリスクも考えられます。
- ChatGPTが会話履歴からも学習を行う
- 個人情報や収集した情報への外部からのアクセス
会話履歴からの学習は、直前のプロンプトだけでなく以前の文脈を踏まえた提案など、ユーザーの利便性にもつながる機能です。
しかし、ChatGPTが学習した内容は、自分自身への提案のみに反映されるわけではありません。
そのため、もし「この会話内容が学習されては困る」というものがあれば、アプリの設定画面から「Chat History & Training」をオフにしましょう。
この設定をすることで、会話履歴はオンラインに保存はされるものの、内容を学習されてしまうことは防げます。
また、不正アクセス・情報の悪用ほど深刻なケースでなくとも、自分のチャット履歴を他者に見られるのは避けたいという方もいるでしょう。
この場合は、履歴からスレッドを選んで画面上から削除することが可能です。
ChatGPTは何ができる?
ここまで、ChatGPTの利点と注意点について大まかにお伝えしてきました。では、そのChatGPTを使用して具体的には何ができるのでしょうか?
ここからは、ChatGPTにできることと、逆にChatGPTではできないことについて解説します。
ChatGPTでできること
ChatGPTができる作業としては、下記のようなものがあります。
- 質問に対して応答する
- 指示に従い文章を生成する
- 文章を翻訳する
- プログラムコードの作成・解読
まず、質問に対して応答を得るという使い方は、ChatGPTを使ったことがない人でもイメージしやすい使用方法ではないでしょうか。
こちらは「〇〇とはどういう意味?」「AとBの関係は?」「この文章を要約して」など人と会話するようにプロンプトを入力する方法です。
次に、文章生成ではプロンプトに主題・結論・文字数などの条件を入力することで、文章を自動作成します。
また、日本語の文章をプロンプトに入力して「〇〇語に翻訳して」と指示すると長い文章の翻訳も可能です。
もし提案された文章がイメージと異なったときは「もっと簡単な言葉で」など追加のプロンプトを入力すると、一度生成された文章を修正することもできます。
ここまでは日常で使われる言語を使った使用方法を紹介しましたが、ChatGPTではプログラムコードの作成・解読もできるので試してみてはいかがでしょうか。
コードを作成する場合も、使用するプログラム言語・プログラムの目的・情報の処理方法などを指示することで、プログラムコードが生成されます。
逆に、既に作られているコードをプロンプトにペーストすれば、どのようなプログラムかの解析・エラーの修正も可能です。
ChatGPTでできないこと
応用次第でChatGPTの活用方法はかなり広がりますが、ChatGPTにも下記のように不得意とする処理・答えられない質問などがあります。
- 文字数・会話数の制限を超えた処理
- 個人情報の取り扱い
- 専門知識を活用した判断
- リアルタイムな情報の提供
まず、ChatGPTでは一度のプロンプトに入力できる文字数・提案(回答)の文字数・スレッド内でのトークン数に制限があります。
有料プランに変更することで制限自体は緩和されますが、トークン数が増えることで途中から初期の指示を踏まえない提案がなされるなど、機能的にも限界があるようです。
また、個人情報についての指示に対しては、答えられない・情報をもっていないなどの回答が表示されることがあります。
加えて、医療・法律のような専門家に判断をゆだねるべき質問についても、質問に関連する一般的な情報が提示されたうえで専門家への相談を促されます。
さらに、ChatGPTは日々リアルタイムに膨大なオンラインの情報や新しい書籍について学習しているわけではありません。
そのため「Aに関する今年の傾向を教えて」といった新しい情報に回答できず、該当する情報についてのニュースや統計を参照することを提案されます。
ChatGPTの始め方・使い方
ここまでお読みいただき、ChatGPTを使えば作業が効率化できそうだと感じた方は多いのではないでしょうか?
では最後に、実際にChatGPTを利用する場合の手順についてまとめます。
PCでChatGPTを始める場合
パソコンでChatGPTを利用する場合は、まずインターネットでChatGPTの公式ホームページにアクセスします。
ログインには個人情報の入力が必要となるため、アプリと同様に偽サイトには注意が必要です。
ChatGPTのページにアクセスしたら、アカウントを作成するためにメールアドレス・電話番号・氏名などを入力します。
アカウントの登録を完了してログインしたら、あとはチャット画面が表示されるのでプロンプトを入力してChatGPTの利用を始めます。
スマホでChatGPTを始める場合
スマートフォンでChatGPTを利用する場合は、App StoreやGoogle Playなどのアプリストアから「ChatGPT」アプリのダウンロードが必要です。
アプリを開いたら、まずブラウザ版と同様に電話番号などを入力してアカウントを作成します。ログインが完了すると、チャット画面が表示されます。
なおブラウザ版・アプリ版共に、既に別のデバイスでアカウントを作成している場合は同一のアカウントでログインできるため、新たなアカウント作成は不要です。
使い方はいたってシンプル
ChatGPTで必要な操作は、基本的にプロンプトを入力することだけです。
画面の表示は英語ですが、日本語でプロンプトを入力すれば言語設定なども必要なく日本語での回答が得られます。
また、新しいチャットの開始やチャット履歴の呼び出し・削除などはすべてメニューボタンから操作可能です。
まとめ
ChatGPTは質問に答えるだけでなく、文章生成・翻訳・コード作成など広い分野で業務効率化に役立つサービスです。
ブラウザ版も使用方法はシンプルで使いやすいですが、アプリ版がリリースされたことで、外出先や移動中でもさらに手軽に利用できるようになりました。
基本プランは無料で利用できるため、みなさんもぜひ作業のサポーターとしてChatGPTを活用してみてはいかがでしょうか?
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