ゲームAIとはキャラクターが自動生成される?概要や種類、歴史と活用事例について徹底解説!
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AIは、ビジネスから日常生活の娯楽まで幅広い分野に普及しておりゲームにもAI技術は活用されています。
最近では、ゲームAIが世界的に注目を集めており、現在さまざまなゲームAIの開発が進んでいる状況です。
今回は、ゲームAIの概要や種類、歴史や活用事例について徹底解説します。
ゲームAIとは?
これまでのゲームは、ゲームプログラマーやデザイナー、シナリオライターなどの専門家によって開発することが主流でした。
しかし、最近ではAIが急速に進化したことでゲーム開発でAIを活用するケースが大幅に増加しました。
実際に、AIを活用して開発されたゲームAIは数多く存在しており、今後もAIを活用したゲームは誕生し続けることが予想されています。
ゲームAIの種類
ゲームAIには、主に以下3種類が存在します。
- キャラクターAI
- メタAI
- ナビゲーションAI
以上3種類のゲームAIはそれぞれ特徴が異なるので、これからゲームAIについて学習する方はしっかりと理解しておきましょう。
ここでは、ゲームAIの種類について解説します。
キャラクターAI
キャラクターAIは、ゲーム内のNPC(ノンプレイキャラクター)というプレイヤーが操作しないキャラクターの言動を左右するAIのことです。
ゲーム内には、プレイヤー以外にも仲間キャラクターや敵キャラクターなどさまざまなキャラクターが存在します。
これまでそれらのキャラクターの言動は全てプログラムで抑制されていましたが、AI技術の活用によってAIによる抑制が可能です。
メタAI
メタAIは、ゲーム全体を管理しているAIのことです。
具体的にゲーム内で発生するイベントや敵キャラクターの出現、ゲーム環境の変更などを行う役割を持っています。
従来のゲームでは、以上のような設定を全て手動で行う必要がありましたが、メタAIの誕生によって全て自動で行うことが可能です。
ナビゲーションAI
ナビゲーションAIは、その名の通りゲーム内の地形や進捗状況を把握して、キャラクターAIやメタAI、プレイヤーに共有(ナビゲーション)するAIのことです。
ゲームでは、プレイヤーが進むルートやストーリーに応じて出現するイベントやキャラクターを変更する必要があります。
AIでは、人間のように簡単にそれらの情報を認識して対応することが困難なので、ナビゲーションAIが情報共有することでスムーズに実現させています。
ゲームAIの歴史
ゲームAIは、1970年代に誕生した技術の1つです。
当時は、まだ家庭用ゲーム機などの開発も進められていない状況でしたが、ゲームAIは敵機キャラクターの言動を抑制するために活用されていました。
その後、1980年代には家庭用ゲーム機が登場し、1990年代〜2000年代かけてキャラクターが特定のパターンではなくAI技術によって自律的な言動ができるようになりました。
2010年代には、ゲーム内の事象に限らずゲーム開発やデバックなどの分野にもAIが活用されるようになり、現在ではゲーム開発の効率化・自動化が進んでる状況です。
ゲームAIの開発に必要なスキル
ゲームAIの開発を始めようと考えている方は多くいると思いますが、ゲームAIの開発にどのようなスキルが必要なのか知らない方もいます。
ここでは、ゲームAIの開発に必要なスキルについて解説します。
AI開発のプログラミングスキル
ゲームAIには、AI開発のプログラミングスキルが必要です。
AI開発で必要になるプログラミング言語は主にPythonなので、Pythonを扱えるスキルが求められます。
AI開発で必要な言語と聞くと難しく感じる方も多くいますが、Pythonは文法がシンプルで可読性が高いことから比較的初心者でも見つけやすい言語の1つです。
また、PythonはAI開発に必要なフレームワーク「Tensorflow」でも必要になるので、身に付けておきましょう。
ゲーム開発のプログラミングスキル
ゲームを開発するためのプログラミングスキルも必要です。
ゲーム開発では、主に「Python」「Java」「C++」「Ruby」などのプログラミング言語を使うことが多くあります。
PythonはAI開発でも活用でき、JavaやC++はゲーム開発以外にも幅広い分野で活用されています。
また、Rubyはゲーム開発向けのライブラリが豊富に提供されているので、それぞれ身に付けるメリットが多いです。
そのため、ゲームAI開発のためにも身に付けておきましょう。
AI関連の知識
AIに関連する知識もゲームAIの開発には必要なスキルです。
AIには、プログラミングのスキルだけでなくデータや数式を扱う必要があるので、統計学や数学、データなどの知識も必要になります。
これらのスキルは、大学や専門学校などですでに身に付けている方も少なくありませんが、AIを学習するためには、改めて身に付けておくことが大切です。
また、初めて以上のようなAI関連の知識を身に付ける方は、決して簡単ではないことを理解しておきましょう。
分析力や好奇心
ゲームAIの開発に必要なスキルを身に付けていても、実際に開発した時にユーザーに興味を持ってもらえなければいけません。
そのため、多くのユーザーに楽しんでもらうために人気ゲームの共通点や魅力を分析する能力が必要です。
さらに、ゲームやAIの進化や流行の変化も激しいことから、常に新しい情報を収集して学習し続けていく好奇心も必要不可欠な能力になります。
ゲームAIを開発するための勉強法
ゲームAIの開発に必要なスキルについて解説しましたが、そのスキルをどのように学習すればいいのか気になります。
現在、ゲームAIやプログラミングを学習する方法は豊富にあるので、自分に適した方法を試すことが効果的です。
ここでは、ゲームAIを開発するための勉強法について解説します。
独学
ゲーム開発やAI開発、AI関連情報などは、書籍やインターネット上で豊富に存在するので、独学でもゲームAI開発が行えるレベルまでスキルを身に付けることが可能です。
さらに、その分野のプロの方や研究者の方が発信している情報も豊富にあるので、しっかりと勉強すれば独学でも高いレベルにまで達することができます。
ただ、初めてプログラミングやAI、ゲームに関する分野の学習をする方にとっては、決して簡単な勉強法ではないことを理解しておきましょう。
大学や専門学校に通う
大学や専門学校では、AIやプログラミング、AI関連の知識を学べる学部や学科が用意されていることがあります。
さらに、最近ではゲームやプログラミングに必要なスキルを学習できる専門学校も増加しているので、独学が不安な方にはおすすめの勉強法です。
1度通ってしまうと卒業するまでに2年〜4年ほどかかってしまうので、かなりの時間や費用がかかることは理解しておきましょう。
プログラミングスクールに通う
プログラミングスクールでも、ゲームAIの開発に必要なスキルの学習が可能です。
大学や専門学校とは違い短期間で専門的な知識を身に付けることができるので、すぐにゲームAIのエンジニアになりたい方や時間が確保できない方にはおすすめになります。
さらに、現役のエンジニアによる指導を受けられるスクールやオンラインで通えるスクールなど豊富に存在しているので、自分に適した場所を選べます。
そのため、気になる方はゲーム開発やAIに関するスキルを勉強できるプログラミングスクールを調べてみてください。
ゲームAIの活用事例
AI技術を活用して開発されたゲームはすでにいくつか存在しています。
ここでは、AIを活用して開発されたゲームを主に2つ紹介します。
パックマン
パックマンは、1981年に発売されたゲームです。
シンプルなストーリーやキャラクターなどもあり、世界中で高い人気を誇っているゲームの1つでもあります。
そんなパックマンでは、プレイヤーの操作に合わせて敵キャラクターの動作やゲーム全体の状況などをAIが管理しています。
AIが効果的にゲーム内の動きを抑制することで、プレイヤーは程よい緊張感や難易度のゲームとしてパックパンを楽しむことが可能です。
ファイナルファンタジーシリーズ
ファイナルファンタジーは、1989年に発売されたRPGシリーズのことです。
第1作の発売以降、高い人気から現在までに第15作まで発売されている長寿ゲームの1つでもあります。
ファイナルファンタジーでは、ゲーム内にさまざまなキャラクターやストーリー、イベントが登場するので、それらをメタAIによって統括しています。
メタAIによって最適なタイミングでキャラクターの出現やイベント発生を行うことで、プレイヤーは快適にゲームを行うことが可能です。
ゲームAIの将来性
AI技術は、年々発展し続けており、これまで人間の行っていたプログラミングやデバックなどの業務も効率化・自動化させています。
現状では、ゲーム開発はさまざまな専門家の手によって行われるので、それらの全ての業務をAIが代替することは厳しいです。
ただ、将来的にはそれらの業務もAIがほとんど代替できるほど高い技術を持ったAIが誕生していくことが予想されるので、AIによるゲーム開発は主流になっていくことでしょう。
まとめ
AI技術はゲームを効率的に進めていくための役割を果たしており、今後もさまざまなゲームに活用されていくことでしょう。
さらに、AIによって効率的なゲーム開発が実現させられるので、人気ゲームが頻繁に発売されていく可能性もあります。
これからゲームAIの開発を始めたい方やゲームAIに興味のある方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。
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