GLOSSARY

完全自立型AIエージェント「AgentGPT」とは?概要、使い方や料金、AutoGPTとの関係についても解説

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
agentgpt

INDEX

agentgpt

皆さんはAgentGPTをご存じですか?AgentGPTは、ChatGPTと比較されることが多いAIエージェントです。なぜChatGPTと比較されることが多いのか、気になる方もいるのではないでしょうか。

今回はAgentGPTにスポットを当て、AgentGPTとは何か、AgentGPTを利用する際の料金、AutoGPTやChatGPTとの関係性などをご紹介していきます。

AgentGPTとは何か

agentgpt

AgentGPTとはどういうものなのか、AgentGPTに関する基本的な情報をご紹介していきます。

AgentGPTの概要

AgentGPTはわざわざプロンプトを毎回入力する必要がなく、最初に目的を指定すれば、勝手にプロセス・タスクを考えて提示してくれる自律型AIエージェントです。

やるべきことはプロジェクトの名前とその目的を指定することだけです。例えば、貯金100万円プロジェクトと銘打ち、100万円を貯めることを目的とした場合、100万円を貯めるまでのプロセスを細かくタスクにまとめて提示してくれます。

例えば、100万円を貯めるのに毎月いくら貯めるべきか、月収をいくらにするかなど事細かなタスクが追加されます。タスクの追加や問答をAgentGPTが自動で行い、結論を見出してくれます。

今回はわかりやすく貯金100万円としていますが、例えばマーケティングプランを作りたい場合にAgentGPTを使ってプランを作ってもらう場合に、色々なやり方が出てきます。わざわざ毎回プロンプトで質問を投げかけなくても、勝手に問答を繰り返して回答を提示してくれるのがAgentGPTです。

AgentGPTに代表される自律型AIエージェントとは何か

agentgpt

AgentGPTは、自律型AIエージェントと呼ばれています。この「自律型AIエージェント」とはどういうものなのか、その特徴をご紹介します。

人間なしで動けるようになった

自律という言葉に表されているように、AgentGPTは人間の指示なしで動けるようになったAIです。これまでのAIはどうしても人間の指示、いわゆるプロンプトの存在が必要不可欠となっていました。

AgentGPTはゼロから動くわけではないですが、最初のきっかけだけを人間が与えれば、あとは条件に応じて色々と考えるようになります。自分で考えるようになるので、人間としてはある程度負担は軽減され、効率の向上にもつながります。

いつでも動き続ける

agentgpt

自律型 AI エージェントであるAgentGPTは24 時間 365 日いつでも動き続けます。自律型AIエージェントはチャットボットに用いられることがあり、チャットボットは常に稼働し続け、深夜でも問い合わせに対応している状況です。

いつでも動き続けることは人間にとって負担軽減にもつながるので、かなり好都合な存在と言えます。そして利用者にとってもいつでも情報を手に入れられるので、多くの人にとって自律型AIエージェントはプラスの働きをします。

一応存在するデメリットとは

人間にとっては使い勝手のいい自律型 AIエージェントですが、一応ながらもデメリットが存在します。 結局のところ、完全に自律しているということではないので、ある程度の対応は人間が行うことが求められます。

AgentGPTにしても最初のスタートとゴールを決めないことには動いてくれません。また、問答の回数も事前に決めるため、問答の回数次第では納得のいく答えまでたどり着かないことも考えられます。

現状では何かしらの問題が生じれば人間がチェックをすることになるため、完全に自律しているとは言い難いのが実情です。ただ人間がある程度の後押しをしてくれればそのあとはしっかりと動くため、この部分を「完全自立」と考えることもできます。

AgentGPTの始め方・使い方について

agentgpt

ここからはAgentGPTの始め方や使い方についてご紹介していきます。まずは始め方についてです。

AgentGPTの始め方

AgentGPTを始めるためにはまずAgentGPTにアクセスを行います。ログイン方法はいくつかありますが、手っ取り早いのはGoogleアカウントを使った方法です。AgentGPTはブラウザ上で動くため、ブラウザ上だけで成立する一方、多くの問答をさせたい場合などは、ChatGPTを開発したことでもおなじみのOpenAIのAPIキーが必要です。

APIキーに関してはChatGPT側でAPIキーの作成を行うことになるので、仮にAgentGPTを長く使う場合にはAPIキーを作っておきましょう。AgentGPTの動作確認などを目的としている場合にはまだそこまでのことはしなくて大丈夫です。

APIキーをChatGPT側で作ったら、そのAPIキーをAgentGPTに登録します。必要な情報を入力したらあとは名前・目的などを日本語で入力すればAgentGPTを始められます。

AgentGPTの使い方

agentgpt

AgentGPTの使い方ですが、APIキーの設定をする際に「高度な設定」という部分があるので、ここで「温度」や「ループ」、「トークン」の設定を行っていきます。

温度は出力のバラツキを示しており、温度が高ければ同じ方向性で出力が続き、温度が低ければ幅広い方向性での出力となります。あとは問答の回数などを設定してAgentGPTを動かしていくという流れです。

AgentGPTの料金はいくらぐらい?

agentgpt

ここからはAgentGPTの料金について解説していきます。

基本的にAgentGPTの料金は「無料」

色々と便利に使えそうなAgentGPTですが、実はどれだけ使ってもAgentGPTは「無料」です。あえて無料を強調したのは、AgentGPTそのものにお金はかからないものの、APIを使う際に利用料がかかる仕組みになっているからです。

ChatGPTのAPIを使う場合、現状では1000トークンにつき0.002ドルがかかる計算です。しかも、AgentGPTを利用する際に初めてChatGPTのAPIを使うという方には無料枠が与えられます。そのため、最初のうちは無料でAgentGPTを使うことができます。

数回程度使うといくらぐらいかかる?

AgentGPTを使って、ループなどを行った場合、数回程度であれば0.1ドル前後かかるようになっています。もちろん条件次第で異なりますが、少し使うだけでいきなり莫大な費用がかかるわけではありません。

本格的にAgentGPTを使うとなれば、課金も必要になりますが、多少使う程度、動作確認程度であれば無料枠で十分活用できます。

AgentGPTとAutoGPTやChatGPTとの関係性

agentgpt

ここからはAgentGPTとAutoGPTやChatGPTとの関係性についてご紹介していきます。

AgentGPTとAutoGPTの関係性

AutoGPTはOpenAIが提供しているAIのアプリケーションで、ベースとなっているものは最新のGPT-4です。AutoGPT はこれまでよりも進化を遂げ、細かなプロンプトがなかったとしても自律的に動ける特徴を持っています。

その点ではAgentGPTとAutoGPTはとても似ており、目標とゴールを与えれば自動的に動いていくという点などはまさに同じようなシステムです。ChatGPTよりも学習データが最新で、常に最新情報を手にし、その最新情報を活用して判断を行える点がAutoGPTの優れている点です。

AgentGPTとChatGPTの関係性

ChatGPTの場合は、無料で誰でも利用できるなど、手軽にAIに触れられる点です。アカウントこそ作りますが、来れい自体も簡単に作れるほか、GPT3.5であれば無料で利用できます。

AgentGPTとChatGPTの決定的な違いはプロンプトの必要性です。ChatGPTは事細かにプロンプトが必要ですが、AgentGPTは自律型AIなのでその必要がありません。先ほどもご紹介した通り、ChatGPTは情報が古いため、最新の状況についていけない傾向にあります。

2021年9月までと加速度的に進化を遂げるAIの世界においては少々古いと言わざるを得ません。その分、手軽に利用できるのがChatGPTのいいところと言えるでしょう。

AgentGPTの活用ケース

agentgpt

最後にAgentGPTの活用ケースについてまとめました。

チャットボット

チャットボットはホームページに設置することで、24時間365日いつでもユーザーへの問い合わせを受けることができます。自然言語処理の技術を使い、質問の内容を理解して納得のいく形で応答ができるように作られています。

Discordでのボット

AgentGPTはDiscordのアカウントでログインができるなど、Discordでも使えるような仕組みがとられています。Discordはゲームを一緒にプレイする際に用いられるなど、ゲーマーの中でよく使われるものです。このDiscordにおいて、情報の提供など様々な形で活用していくことが可能です。

まとめ

AgentGPTは自律型AIとして知る人ぞ知る存在になっています。その一方で、自律型AIエージェントは業務の効率化などにもつながる大事なツールであり、プロンプトがなくても動いてくれるのは特筆すべき点と言えるでしょう。

AgentGPTとChatGPT、AutoGPTのように、同じGPT系でありながらも異なる特徴があり、それぞれに特色があります。その中で「こういう用途で使いたい」というものを決めて、積極的に活用していくことが求められている時代と言えるでしょう。

さらに、今注目を集める生成AIリスキリングの第一歩を。生成AIパスポートとは?

生成AIパスポートは、一般社団法人生成AI活用普及協会(GUGA)が提供する、AI初心者のために誕生した、生成AIリスクを予防する資格試験です。AIを活用したコンテンツ生成の具体的な方法や事例に加え、企業のコンプライアンスに関わる個人情報保護、著作権侵害、商用利用可否といった注意点などを学ぶことができます。

⽣成AIの台頭により、AIはエンジニアやデータサイエンティストといった技術職の方々だけではなく誰もがAIを使えるようになりました。今、私たちがインターネットを当たり前に活用していることと同様に、誰もが生成AIを当たり前に活用する未来が訪れるでしょう。

そのような社会では、採用や取引の場面で、生成AIを安全に活用できる企業・人材であることが選ばれる前提条件になり「生成AIレベルの証明」が求められることが予測できます。生成AIパスポート試験に合格すると、合格証書が発行されるため、自身が生成AIを安全に活用するためのリテラシーを有する人材であることを、客観的な評価として可視化することが可能です。

ぜひあなたも生成AIレベルを証明し「生成AI人材」に仲間入りしましょう!

詳細はこちら