AIコンサルタントとは？仕事内容や必要なスキル・資格、その背景からなり方まで徹底解説！
INDEX
多くの企業にとってAIをいかに活用していくかはとても大事な問題になっています。一方でAIの導入には慎重な企業も少なくありません。AIの可能性を提示し、企業の課題解決へのサポートを行う仕事、それがAIコンサルタントです。
本記事ではAIコンサルタントの仕事内容や年収、必要なスキル・資格などをご紹介していきます。
AIコンサルタントとは？
AIコンサルタントとはどういうものなのか、まずはAIコンサルタントについてご紹介します。
AI導入におけるアドバイス
AIコンサルタントはAIの活用に関するアドバイスなどを行います。課題を解決するためにAIを使う場合にどのように事業を進めていけばいいか定まっていない企業はまだまだ多いのが実情です。企業が抱える課題をAIで解決する場合にどんな方法があるのかを提案していくのがAIコンサルタントです。
AIの可能性が幅広いからこそ
人間のような知能や感覚を持ち合わせるAIは残念ながら出てきていません。しかし、特定の分野に関しては十分に人間レベル、それ以上の力を発揮するAIも存在します。企業によっては効果的に活用することで課題解決につながるケースもあるでしょう。
AIの可能性はあまりにも幅広く、あまりにも深く点在している分、逆に可能性をつかみ切れないケースが出てくる場合も。その際にターゲットを絞るお手伝いをAIコンサルタントがする場合もあります。
導入時の羅針盤的役割
自社内にAI関連の人材が全くいない中でAIを導入する場合、社内の人間全員がAI関連の初心者的な状態になります。このような状況でAIを導入するとなると、苦戦は必至です。そして、誰もAIに対する理解が深くならず、議論も平行線、下手をすればAIの導入を取りやめる可能性もある中、導入時の羅針盤的役割を担うのがAIコンサルタントです。
AIコンサルタントがAIとはどういうものか、どのように導入を行っていけばいいのかを示し、実際に必要な知識、やるべきことなどをまとめます。道筋を作り、その道筋に乗る形で歩みを進めることでAI導入に向けたプロセスを進められるのです。
AIコンサルタントの仕事内容
AIコンサルタントとはどのような仕事を行うかについてご紹介してきましたが、ここからは具体的な仕事内容についてまとめます。
導入に向けた聞き取り調査
実際にAIを導入する中で、大事なことは導入によって経営状態をよりよくしていくことであり、単に導入してしまえばいいわけではありません。そして、AI導入にいくらほどの費用をかけ、どれだけの費用対効果があるかなども示す必要があります。
AIコンサルタントは最初に導入に向けた聞き取り調査を行います。そこで得られた情報から、企業側がAIに何を求めているのか、企業側の課題とは何かを理解します。AIを活用して成功を目指す以上は、まずゴールをどこに置くかがとても重要です。
課題の分析と提案
実際にゴールを設定したら、そのゴールをどのようにクリアしていくかの分析が欠かせなくなります。課題を解決するためにどんなAIを利用すればクリアできそうか、どんなシステムであれば円滑に進められそうか、分析を行いながら提案も行います。
実際に提案を行う際はまず課題が何かを示し、その課題を解決するためになぜこのシステムを使うのかの説明を行います。プレゼンなども行うため、プレゼン力なども問われることになるでしょう。
AI導入時のマネジメント
実際に導入が決定したら、導入し結果を出すまでのプロセスにおいてマネジメントを行っていきます。スムーズに導入し、遅れることがないように日程調整し、予算内に収めていくための人材確保、指示などもAIコンサルタントが行います。
AIコンサルタントはとにかくやることが多く、最初から最後までお世話をするような仕事です。責任はそれだけ大きく、やりがいもありますが、AIが相手なので一筋縄ではいかない部分もあり、気苦労も尽きません。
AIコンサルタントの年収
やりがいがあるAIコンサルタントですが、おおよその年収はどれくらいなのか、ご紹介していきます。
年収はピンキリも、1000万円以上もザラ
AIコンサルタントの年収はかなり幅が広く、ピンからキリまでで数百万円以上の差が見られます。一番下で500万円程度ですが、平均的な年収となると800万円や1000万円、AIコンサルタントの中でもトップとなれば、2000万円以上も想定されます。
少なくとも1000万円というラインはAIコンサルタントとしてはザラ、よくある年収と言えます。それくらいAIコンサルタントの年収は高いと言えるでしょう。
若いうちから年収1000万円が狙える理由
年収1000万円の仕事はプロスポーツ選手ではない限り、だいたい30代後半以降に狙える年収と言えますが、AIコンサルタントの場合は20代からでも年収1000万円が視野に入ります。これは年収1000万円がAIコンサルタントにとっての平均レベルの年収であることも言えますが、それ以外にも理由があります。
AIコンサルタントは高い専門性が問われる仕事であり、たとえ20代のAIコンサルタントだったとしても重宝される存在です。そのため、若いうちから高年収が期待できる職業と言えます。
ITコンサルタントやDXコンサルタントの違いは？
AIコンサルタントと似たような職業にITコンサルタント、DXコンサルタントがあります。この2つのコンサルタントの違いですが、AIコンサルタントとITコンサルタントに関しては、課題解決におけるツールの違いしかなく、課題解決を目指すという点で共通しています。AIを活用するかITを活用するかの違いです。
一方、DXコンサルタントは新規事業も加わり、DX化による新たな価値を見出していく意味合いがあります。既存の事業に関する問題解決だけでなく、新規事業を手掛けるという点でDXコンサルタントは他の2つのコンサルタントとは違う役割を担うのです。
AIコンサルタントに必要なスキル・資格
AIコンサルタントになるには様々なスキルが必要となりますが、ここでは3つのスキル・資格に特化し、ご紹介していきます。
AI全般の知識・資格
AIコンサルタントになる以上は、AI全般の知識や資格が必要不可欠です。ちなみに、AIコンサルタントになるために資格がなければできないわけではありません。この場合の資格はAI全般の知識を持っていることを示す資格です。
具体的には「Pythonエンジニア認定試験」、「基本情報技術者試験」などでいくつか試験をパスしていると、AIコンサルタントとして持つべき資格があると相手に判断してもらいやすくなります。もちろん資格がなくても、確かな知識があれば大丈夫です。
ロジカルシンキング
ロジカルシンキングが重要視される理由は、企業側が抱える課題などを踏まえた上で、問題解決に必要なソリューションとは何かを示していく必要があるためです。仮説を立てていくなどして問題解決のアプローチを模索していくためにロジカルシンキングは欠かせません。
また適切なAIを提示する際に論理的な形で説明、プレゼンもする必要があります。その際にロジカルシンキングができれば、説得力がかなり出てくるというわけです。
調整力
AIを導入するにあたって、まだAI導入に懐疑的な人、そもそも賛成していない人などがいます。またAIを作る際に学習データが膨大に必要となり、そのデータ集めを現場に依頼するケースも出てきます。その際に調整力があると円滑に進みやすくなるでしょう。
特に後ろ向きな人は、高圧的に前に進もうとする状況に反発を見せ、面倒な状況を作りかねません。そうならないために配慮を重ねていくことが重要であり、調整力が重要となります。
AIコンサルタントが必要とされる背景
AIコンサルタントが必要とされる背景には、AIそのものを扱う際に幅広い知識が必要であり、自社内でAI人材を作り上げるのは相当な時間がかかります。AI人材は以前から不足し、需要が拡大してもなお供給が追い付かず、年々不足数が増えていくと予想されます。
AIコンサルタントは史上空前の売り手市場であり、今後も売り手市場であり続け、さらに人材の奪い合いになる可能性もあります。それほど企業側はAI人材を欲しているものの、実際には作り出せていません。手っ取り早くAIコンサルタントを活用してAI導入に向けて動き出した方が効率的になっています。
未経験の場合についてのAIコンサルタントのなり方
結論から言うと、未経験の状態でAIコンサルタントを名乗り、フリーランスで活動するのは非常に困難です。そのため、未経験でAIコンサルタントになるには企業内でAIコンサルタントのキャリアを重ねなくてはなりません。
入社してからAIの知識をつけていくケースもありますが、できれば入社前にAI関連の資格などを取得し、一定の知識を備えた状態で面接を受けていき、AIコンサルタントの仕事ができる会社への就職が求められます。
この会社内でAIコンサルタントとしての仕事を重ねていき、実績を稼いでから独立をすることになります。ただ、会社の看板があってAIコンサルタントとして活動できていたことをすぐに痛感することになるため、できれば副業で関連の仕事を重ねていくことも必要でしょう。
まとめ
AIコンサルタントの仕事はAI導入にあたっては絶対に必要な仕事であり、超売り手市場だからこそ、AIコンサルタントの需要は今後より増えることでしょう。その際に重視したいのは、最新の情報に常に触れていくことです。むしろ最新の情報に触れないで仕事をするのは無理とも言えます。
AIコンサルタントは20代でも年収1000万円が狙えるほど、専門性の高い仕事です。ゆえに様々なスキルを身につけ、人には負けない強みを持つことが求められます。
さらに、今注目を集める生成AIリスキリングの第一歩を。生成AIパスポートとは？
生成AIパスポートは、一般社団法人生成AI活用普及協会（GUGA）が提供する、AI初心者のために誕生した、生成AIリスクを予防する資格試験です。AIを活用したコンテンツ生成の具体的な方法や事例に加え、企業のコンプライアンスに関わる個人情報保護、著作権侵害、商用利用可否といった注意点などを学ぶことができます。
⽣成AIの台頭により、AIはエンジニアやデータサイエンティストといった技術職の方々だけではなく誰もがAIを使えるようになりました。今、私たちがインターネットを当たり前に活用していることと同様に、誰もが生成AIを当たり前に活用する未来が訪れるでしょう。
そのような社会では、採用や取引の場面で、生成AIを安全に活用できる企業・人材であることが選ばれる前提条件になり「生成AIレベルの証明」が求められることが予測できます。生成AIパスポート試験に合格すると、合格証書が発行されるため、自身が生成AIを安全に活用するためのリテラシーを有する人材であることを、客観的な評価として可視化することが可能です。
ぜひあなたも生成AIレベルを証明し「生成AI人材」に仲間入りしましょう！
