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実際の相談事例から学ぶ!画像生成AIのビジネス活用トレンド

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2023年以降、多くの企業が生成AIの導入を検討する中で、AI導入支援を手がけるコンサルティング企業への相談が急増しています。実際に生成AIのビジネス活用を検討している企業では、他社がどのような相談を行っているのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。

そこで本コラムでは、AI導入支援コンシェルジュサービス「AI Market」に寄せられた相談事例をもとに、どのような企業が、どういった生成AI導入の検討を進めているかをご紹介します。

前回、LLM(大規模言語モデル)の導入相談について解説しましたが、今回は、GeminiやChatGPT、Stable DiffusionやMidjourneyに代表される画像生成AIの導入相談に関するトレンドについて取り上げます。

※本記事は、BizTech株式会社からの寄稿記事です。

1. 自社デザインデータを活用したマーケティング素材の生成

多くの企業では、すでに自社で保有している画像、イラスト、ロゴなどの各種デザインデータを有効活用し、独自の画像生成AIシステムを構築しようとしています。

たとえば、自動車販売を手掛けているある企業では社内に蓄積されたイラストやロゴをもとに、広告や販促素材など、自社ブランドのマーケティング素材を自動生成するシステムの開発を検討しており、これによりクリエイティブ制作の内製化や業務効率の向上を目指しています。

また、パッケージデザインを手掛けている企業では、これまでデザイナーがイチからデザイン案を検討・設計していたのに対して、AIを活用してデザインラフ案を生成し、それをもとにデザイナーが手直しし、最終デザインに仕上げていくといった、デザイン工程の刷新の動きもあります。

2. 建設・建築におけるイメージ画像の生成

業界固有の課題解決に向けて、特定用途に特化した生成AIツールやアプリケーションの開発依頼が増えています。

たとえば、住宅販売・リノベーションや住宅内の設備を販売するなどを行っている建設・建築分野の企業においては、住宅のイメージや間取り、階数などをもとに住宅の完成イメージ図や内装のイメージを生成したり、リノベーションを手掛ける企業では、撮影した住宅画像をもとに壁の色味や素材感を変更したリノベーション画像を自動生成したりすることが可能になります。

これによって、住宅などの実際のイメージが重要になる営業シーンにおいて、顧客とのコミュニケーションを早く、具体的に行うことが可能になり、営業活動が円滑になるというメリットがあります。

同様の事例として、展示会のパッケージブースなどを手掛ける企業において、過去に自社で手掛けたパッケージブースのデザインを学習させ、新たに相談をもらった企業に向けて、すぐに展示会パッケージデザインを生成する、といった取り組みもあります。

3. ゲーム・キャラクター/3DCG関連生成AI

エンターテインメント分野では、ゲームキャラクターや3DCGモデルの自動生成に向けたAIの活用が始まっています。

オンラインゲームを運営する企業は、キャラクターアバターを、テキスト入力や画像認識を介して自動生成する社内開発ツールの構築を進めています。

さらに、イラストやラフスケッチをもとに、リアルな3DCGモデルを自動生成したり、高精度なアニメのようにリアルに手が動くイラストをコマごとに生成するなど、最終的に高品質なアバターを実現するシステムの実用化に向けた取り組みもあります。これらの取り組みは、従来の手作業によるキャラクターデザインの大幅な自動化を目指すものです。

4. 画像認識・加工・補正・合成システムの開発

画像そのものの認識、補正、加工、合成など、従来の画像処理技術をAIでさらに強化する取り組みも注目されています。

製造現場においては、ある部品の品質検査で撮影された画像の自動コントラスト強化など、高精度な画像補正を実現するシステムの開発が進められています。

これにより、現場での迅速な品質評価や製品検査の精度向上が期待されています。

他にも、外観検査モデルを構築するための教師データ(傷、バリ、打痕、汚れなどの不良画像)を、画像生成AI技術を活用して生成するといった取り組みも進められています。これにより、外観検査(画像認識)で課題になりやすい不良データの収集問題を解消することができるようになります。

また、製品そのものを製造してから外観検査を行うといった取り組みに加えて、先端企業においては、設計段階から高精度なシミュレーション製品画像を生成し、これにより上流設計の段階から外観検査を事前に設計してしまおうという取り組みもあります。

5. 医療分野における画像生成AI

最先端技術の研究開発や実験的なプロジェクトを行う大学病院などにおいて、画像生成AIの基礎研究に関する相談も増加しています。

医療分野では、CT画像から造影CT画像を生成するモデルの開発相談などもあります。

こうした画像生成AIの活用により、実データの取得が困難または高コストな条件下でも、大量かつ多様な学習データを効率的に生成できるようになります。

まとめ

このように、画像生成AIは、企業が保有するデータの有効活用から、業界特有の課題解決、広告・エンターテインメントのクリエイティブ分野、さらには高精度な画像処理や最先端の基礎研究に至るまで、さまざまな領域で検討・導入が進んでいます。

各企業は、自社の課題に最適なソリューションを見出すため、最新技術の導入と連携を積極的に進め、業務効率の向上と新たな価値創造に取り組んでいます。

今後も技術進化に伴い、さらに多様な応用例が生まれることが期待され、その中で画像生成技術はますます重要な役割を果たすと考えられます。

Writer:AI Market
Reference:画像生成AI解説記事(https://ai-market.jp/purpose/ai-image-generation/

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